伊藤達哉が6試合ぶりに出場のハンブルクは4試合ぶりの完封勝利! 酒井高徳は13試合連続フル出場

2018年12月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

守備での奮闘が光ったホームチーム

チャンスに結びつくようなプレーはなかったものの、リードしたまま試合を終わらせるのには貢献した。写真は8月のビーレフェルト戦。 (C) Getty Images

 12月7日(現地時間)、ブンデスリーガ2部の第16節が行なわれ、ハンブルクは1-0でパーダーボルンを下した。
 
 直近9試合負けなしで首位を走るハンブルクが、ホームに9位パーダーボルンを迎えた一戦。12試合連続フル出場中の酒井高徳は、開幕戦からの連続スタメンを持続し、一方の伊藤達哉は6試合連続でのベンチスタートとなった。
 
 ハンブルクは開始20秒あまりでファン・ヒチャンのラストパスを受けたナレイがペナルティーエリア右側で決定機を得、相手を切り返しでかわしてからシュートを狙うが、ブロックされる。
 
 3分にカウンターからホルトビーがミドルでファーストシュートを放ったホームチームは、その1分後にはナレイがスルーパスで抜け出し、エリア内でキープして角度のない位置から虚を突いたシュートを放ち、左ポストを叩いた。
 
 立ち上がりの攻勢を許したパーダーボルンだが、ここまでの総得点数(33)がリーグ2位を記録するなど高い攻撃力を誇り、攻撃に転じると、自陣で確実にパスを繋いでフィニッシュまで持ち込み、すぐにシュート数はホームチームを上回る。
 
 しかしハンブルクは11分、逆襲からドリブルで持ち込んだマンガラからパスを受けたナレイがエリア右に入ったところで右足を振り抜くと、ボールはゴール左隅に突き刺さり、先制点を奪ってみせた。
 
 その後はハンブルクがボールポゼッションでは上回るも、互角の内容で試合は進む。16分にパーダーボルンが好位置で得たFKからクレメントがクロスバーをかするシュートを放った以外、決定的な場面はないまま前半は終わった。
 
 後半、1点を追うアウェーチームは48分、右からのクロスからゲイエがクロスバーをヒットするヘディングシュートを放ち、最初に決定機を創出。対するハンブルクはその2分後、ナレイがターンから惜しいシュートをGKツィンガーレに浴びせる。
 
 ハンブルクはさらに55分、酒井が上がって入れたクロスが左に流れたところで、ジャッタがフリーで好機を迎えるが、ダイレクトシュートはゴールマウスを捉えられない。58分の、ハントのスルーパスを受けたファン・ヒチャンのシュートも、ゴール左外に逸れていった。
 
 酒井は定位置の右SBでサイドでの粘り強い守備だけでなく、ゴール前でのカバーや高い位置でのボールカットなど、守備で良さを見せる。前半に一度、攻撃に転じようとしたところでボールを失って危険な場面を迎えたものの、総じて安定したプレーを披露し続ける。
 
 パーダーボルンが時折見せる鋭い攻撃をしのぎながら、追加点を狙っていくハンブルクは67分、ファン・ヒチャンに代わって伊藤が6試合ぶりにピッチに立ち、2列目の左サイドに入った。
 
 71分、ホームチームはナレイがマンガラのパスを受けてエリアに侵入し、決定的なシュートを放つもツィンガーレの好守に阻まれる。逆に79分、自陣でシュートが流れたところをドレーガーに詰められるも、精度を欠いたシュートに救われた。
 
 伊藤は前を向いてドリブルを仕掛ける機会は少なく、また複数の相手に寄せられて潰され、攻撃で良さを見せることができない。
 
 ハンブルクは85分に交代出場したばかりのアルプがスルーパスで抜け出すが、独走からのシュートはまたもツィンガーレに防がれ、またもチャンスを逸してしまう。
 
 しかし、ここまで守備に難を抱え続けたハンブルクが、この試合では高い位置からのプレッシングが機能し、最終ラインでもDF陣はもちろん、伊藤ら攻撃の選手も戻ってボールを追う奮闘ぶりで、4試合ぶりのクリーンシートを達成した。
 
 年内最後のホームゲームを勝利で飾ったハンブルクは次節(14日)、デュイスブルクと対戦する。
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