アーセナルで不遇のエジルがセリエA移籍? ユーベ、インテル、ミランで本人の希望は…

2018年12月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

エメリ監督は「戦術的理由」と欠場を説明。

アーセナルで出番が減っているエジル。冬にセリエA移籍も?(C)REUTERS/AFLO

 アーセナルに所属する元ドイツ代表MF、メスト・エジルの周辺が騒がしくなってきた。『Tuttomercatoweb』など現地メディアによると、ユベントス、インテル、ミランなどのセリエA勢が1月の獲得を狙っているというのだ。
 
 ウナイ・エメリ新監督を迎えた今シーズンのアーセナルにあってエジルは、開幕当初こそレギュラーとしてプレーしていたが、ここにきて出番が激減。プレミアリーグは直近3試合を欠場し(ベンチ1試合、招集外2試合)、ヨーロッパリーグでも同じく3試合連続でプレータイムなしだ。エメリ監督はこれを「戦術的な理由」としてきた。
 
 これに目を付けたのがセリエA勢だ。報道によれば、ブンデスリーガ、ラ・リーガ、プレミアリーグを経験してきたエジルは、セリエAでの新たな挑戦に前向きで、とくにR・マドリー時代の同僚クリスチアーノ・ロナウドが所属するユベントスへの加入を希望しているという。4-3-3と4-2-3-1を併用しているユーベに加入するとなれば、前者ならサイドアタッカー、後者なら2列目全般になるか。
 
 また、インテルは夏の新戦力ラジャ・ナインゴランが故障がちで、4-2-3-1のトップ下は冬の補強ポイントのひとつ。ミランは4-4-2と4-3-3を併用しており、こちらも獲得なれば両サイドでの起用となるだろう。
 
 ただ、エジルは今年2月にアーセナルと2021年6月に契約延長したばかりで、クラブ史上最高額の週給35万ポンド(約5075万円)を稼いでいる。すでに30歳だが推定市場価格も4500万ユーロ(約59億円)と高額だ。
 
 プレミアリーグと比べれば資金力で劣るセリエA勢がエジルを引き抜くとなれば、年俸や移籍金の減額が不可欠だろう。ミランには先ごろ、アーセナルから引き抜いたイバン・ガジディス新CEOという切り札もあるが、いずれにしても容易な交渉ではないだろう。
 
 また、エメリ監督が先日、「エジルは腰痛を抱えていて、今は理学療法士と一緒に治療している」と語った通り、アーセナルで完全に戦力外になったとは言い難い。
 
 1月の移籍市場でどんな動きがあるのか。注目が集まる。
 
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