バルサ・カンテラ出身の逸材プッチが待望のトップデビュー! 鮮やかなチップキックでアシストを記録

2018年12月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合はバルサが4ゴールを奪って快勝!

鮮烈なデビューを果たした19歳のプッチ。シャビやイニエスタの系譜を継ぐ逸材として、今後のさらなる活躍が期待される。(C)Getty Images

 現地時間12月5日に実施されたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)4回戦の第2レグ、バルセロナ対クルトゥラル・レオネサの一戦は、4-1でホームのバルサが勝利。2試合トータル5-1とし、5回戦進出を決めた。

 序盤こそレオネサの積極性が目立ったゲームだったが、ムニル・エル・ハッダディが振り向きざまのミドルを、利き足ではない右足で突き刺した18分を皮切りに、バルサが前半だけで3ゴールを奪う一方的な展開となった。

 2点目は26分、デニス・スアレスがフィリッペ・コウチーニョを連想させるようなゾーンからの一撃を決め、前半終了間際に奪った3点目は、イバン・ラキティッチのピンポイントのクロスをマウコムがヘッドで叩き込んだ。
 
 いずれも鮮やかな得点だったが、カンプ・ノウがもっとも沸いたのは70分のチーム4点目、デニス・スアレスのこの日2点目のゴールだろう。そのゴールをアシストしたのが、この試合で待望のトップチームデビューを飾った19歳、リキ・プッチだったからだ。

 シャビやアンドレス・イニエスタの系譜を継ぐバルサB所属の生え抜きMFは、55分、同じくB所属のオリオル・ブスケッツとの交代でカンプ・ノウのピッチに立つと、ファーストプレーから落ち着いたボールコントロールで逸材ぶりを存分に発揮する。

 大ベテランのセルヒオ・ブスケッツの前方に、先日正式にトップ昇格を果たし、背番号が26から21に変わったカルレス・アレニャとともに陣取り、169センチの小さな身体で堂々たるプレーを披露した。

 そして70分、その時が訪れる。

 ペナルティーエリアの10メートル手前あたりでデニス・スアレスから横パスを受けると、3人のマーカーに囲まれながら、ちょこんと浮かせるチップキックのパスをデニス・スアレスに折り返し、ゴールをお膳立てしたのだ。

 あどけない表情で喜びを爆発させた19歳はゴール直後、父親に甘える子どものようにデニス・スアレスに飛びつき、この得点者とともにチームメイトの祝福を受けた。

 ついにトップチームの仲間入りを果たした逸材プッチ。この日はスタンドから観戦したリオネル・メッシやルイス・スアレスらと今後一緒にプレーしたときに、どんなプレーを見せるのか。

 久々にカンテラから台頭したMFだけに、先日リーガ初ゴールを奪い、この日も好パフォーマンスを披露した20歳のアレニャとともに、今後のさらなる成長が期待される。
 
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