連続先発の久保裕也は58分で消化不良の交代…ニュルンベルクは追いつくも7戦未勝利に

2018年12月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

ボールが止まる悪コンディションでの一戦

久保のプレーはもう少し見てみたかったところだが……。次節の敵地バイエルン戦では、どのような姿を見せてくれるか。 (C) Getty Images

 12月3日(現地時間)、ブンデスリーガ第13節が行なわれ、ニュルンベルクとレバークーゼンの一戦は、1-1で引き分けに終わった。

 ここまでリーグ6戦連続未勝利の16位ニュルンベルクが、不安定な戦いの続く12位レバークーゼンをホームに迎えた一戦。久保裕也は2戦連続でスタメンに名を連ね、2トップの一角で試合開始を迎えた。

 雨が降りしきり、グラウンダーのパスが途中で止まってしまうような悪コンディションのなか、6分にベララビがミドルでファーストシュートを放ったレバークーゼンは、10分にCKが流れたところをS・ベンダーがクロスバーをヒットして最初の決定機を迎える。

 アウェーチームが個人の技術で打開して攻勢に立つのに対し、守勢のニュルンベルクはボールを奪ってスピーディーなカウンターで対抗。21分には、ミシジャンが右サイドを突破してクロスを入れ、これに合わせようと久保が中央で飛び込むが、手で触ってしまい、イエローカードを受ける。

 徐々に水を含んだピッチにも慣れ、スムーズにパスを繋ぐようになったレバークーゼンは30分、パスカットからブラントがペナルティーエリア右のフォラントにスルーパス。クロスをGKブレドロフがパンチングしたところを、こぼれ球を拾ったハベルツが冷静にボールを浮かせてゴール右隅に流し込み、先制点を挙げた。

 リードを奪われたホームチームは、相手とは対照的にボール回しでもたついてなかなかチャンスを作れないが、31分、久保がペナルティーエリア外で反転からミドル。これは枠を外すが、38分にはセットプレーからの浮き球のルーズボールを捉え、ダイレクトボレーをGKフラデツキーに浴びせた(キャッチ)。

 後半も立ち上がりからレバークーゼンがボールを支配し、パスを繋いで相手守備陣を翻弄しながら、48分にはエリア右からフォラントがフィニッシュまで持ち込み、2分後にはブラントが前が空いた状態で決定的なシュートを放つなど、立て続けにチャンスを作る。

 対するニュルンベルクは53分、セットプレーからマルグライターがバックヘッドでゴールを狙う。これはフラデツキーにキャッチされるも、マルグライターは57分、ミシジャンの突破によって得たCKからのプレーで、クロスのクリアをダイレクトで詰めて試合を振り出しに戻した。

 ここからホームチームが勢いづいて逆転を狙っていこうというところで、直後に久保はズレラークと交代。何本か良いシュートを放ち、下がってキープし展開するなど奮闘するも、消化不良で戦いを終えたと言っていいだろう。

 レバークーゼンが再び主導権を握りながらも、エリア前でのプレーに精度とアイデアを欠いたまま、試合は進む。この頃には雨が強くなり、再びピッチコンディションが悪化したなかで、ボールがイレギュラーな動きをすることで両チームの守備陣を惑わせるが、決定機創出には繋がらない。

 レバークーゼンはセットプレーからフォラントが強シュートをブレドロフに浴びせ、交代出場のベイリーがFKを直接狙い、さらにベララビやハベルツが遠めからミドルを放っていくのに対し、守勢のニュルンベルクは時折、縦パスを入れてミシジャンのスピードを活かそうとする。

 86分、アウェーチームはカウンターでベイリーがドリブルで進んでからベララビにラストパスを出すが、ボールが止まって決定機とはならず。逆にニュルンベルクは88分、クロスの競り合いが流れたところをズレラークが詰めるも、フラデツキーにブロックされ、逆転はならない。

 3分間のアディショナルタイムでもスコアは動くことなく、勝点1を分け合った両チーム。それぞれの現状が試合内容に反映されるかたちとなった。

 ニュルンベルクは次節、8日に敵地で王者バイエルンと対戦する。
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