若手を大量に起用したマドリー指揮官、その狙いは? 「若者は飛ばなければ。彼らが飛べる場所はピッチしかないんだ」

2018年12月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

“ベテラン”のベイルにはスタンドからブーイングが。

カゼミーロの代役を担ったこのマルコス・ジョレンテなど、バレンシア戦では20歳前後の若手が数多く起用された。(C)Getty Images

 レアル・マドリーは12月1日、ホーム開催となったラ・リーガ第14節のバレンシア戦に2-0で勝利した。サンチャゴ・ソラーリ監督の正式就任後、初戦こそ敗れたマドリーだが、これで公式戦2連勝を飾っている。

 マルセロ、カゼミーロ、トニ・クロースと主力が負傷で欠場したマドリーは、セルヒオ・レギロン(21)やマルコス・ジョレンテ(23)、ダニ・セバジョス(22)といった若手が先発。20歳のウルグアイ代表MF、フェデリコ・バルベルデも途中出場した。
 
『ESPN』によると、ソラーリ監督は試合後の会見で「若手はエネルギーとフレッシュネスをもたらす。だが、ほかの選手たちの経験や成熟度とミックスしなければいけない」と述べている。

「今シーズンは若手もベテランも多い。競って勝点を稼いでいくには、その良いバランスを見つけなければいけないんだ。ジョレンテ、アルバロ・オドリオソラ、セバジョス、レギロン、ヴィニシウス・ジュニオール、バルベルデ。みんなすごく才能のある若手だ。若者は飛ばなければいけない。そして彼らが飛べる場所はピッチしかないんだ。あとは彼ら次第。今後5年、彼ら全員にここにいてほしい」

 一方で、ベテランのベイルはリーグ戦で10試合無得点。太ももを痛めて交代する際には、スタンドのファンからブーイングを浴びせられた。

 だがソラーリ監督は、「彼は疲れていたんだ。最近の試合では犠牲も払い、少し問題を抱えていた。彼は良いプレーをしたよ」と、ベイルが万全の状態ではなかったと擁護している。

 また、チャンピオンズ・リーグのローマ戦でメンバー外となり、大きく騒がれたイスコはこの日、終盤に途中出場している。ソラーリ監督は「カウンターで決定的な存在になってくれと求めた。それをやってくれたね。彼のプレーにはとても満足だ。ほかの全員と同じようにね」と述べた。

 ソラーリ監督は、苦しんでいるベイルやイスコをエネルギッシュな若手とうまく融合させられるのか。そして、不振に陥るマドリーを高みに引き上げることができるのか。
 

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