ドイツの伝説的GK、オリバー・カーンが来日! 今季ブンデスの見どころは「ドルトムント」

2018年11月30日 熊介子(サッカーダイジェストWeb編集部)

ブンデスリーガの親善大使として活動

会見に登場したカーン。ブンデスリーガとGKの進化について熱弁を振るった。 写真:徳原隆元

 元ドイツ代表GKのレジェンド、オリバー・カーンが、ブンデスリーガのPRのために来日した。

 デニムに合わせたブルーのジャケットとシャツという爽やかな装いで会見場に現われたカーンは、「ミュンヘンでは雪が降っていますが、東京は天気がいいので居心地がいいです(笑)」と、リラックスした様子で会見に臨んだ。

 今回の記者会見では、ブンデスリーガの親善大使として活動することに加え、自身が2015年に立ち上げたGKトレーナー養成プロジェクト「Goal Play」とブンデスリーガとのパートナー提携が発表された。日本、中国、インド、タイ、ベトナム、そしてアメリカ合衆国で2年間、活動していくという。

 ブンデスリーガではカールスルーエ、バイエルンに在籍し、8度のリーグ優勝の他、2001-02シーズンにはチャンピオンズ・リーグも制したカーン。2008年に引退するまで557試合に出場した。

 そんな彼は現在、母国リーグでの日本人選手の存在にも注目しているようで、その活躍ぶりを称えている。

「香川真司や長谷部誠など、ブンデスリーガで日本人選手が活躍していることは知っています。2部リーグにも在籍しているので、彼らにも注目しています。日本人選手のクオリティーは、間違いなく上がっていると言えるでしょう。

 個人の見解ですが、ドイツ人と日本人はメンタリティーが似ていると思います。日々の練習に対する姿勢や練習量、規律を大切にする姿勢や、性格的にも似ているところがあります。これらに加えてプレーのクオリティーが必要とされるのはもちろんですが、だからこそ、馴染みやすいのかもしれません」

 また、今シーズンのブンデスリーガの見どころは何かと問われると、ニヤリと笑ってこう回答した。

「ブンデスリーガでは、ロベルト・レバンドフスキやアリエン・ロッベンなどの世界的なスターも活躍しています。戦術面ももちろんですが、やはり彼らのプレーこそが魅力だと思うので、それを楽しんでもらいたいです。

 それと、今シーズンは、ドルトムントが非常に頑張っている(12節終了現在首位)。このところ、バイエルンの"一強"状態といわれていたなかで、ようやくリーグが面白くなってきたなと思っています」

 カーンは明日12月1日、J1最終節の川崎フロンターレ対ジュビロ磐田戦を観戦。試合前に開催される「陸前高田ランド冬」で「第4回餅まき」にも参加するとのこと。2日には、MIAYAMOTO FUTSAL PARK日比谷シティで行なわれる「Goalplay」と提携したGKクリニックに参加し、ファンとの交流を予定している。
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