“汚名返上弾”が90分に炸裂! 敗戦濃厚だったバルサを「問題児」デンベレが救う!

2018年11月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

主砲に今季初ゴールが生まれたアトレティコは逃げ切りに失敗。

途中出場のデンベレ(背番号11)が90分、メッシからのパスを落ち着いて決め、チームを敗戦の危機から救った。(C)Getty Images

 現地時間11月24日に実施されたラ・リーガ第13節、アトレティコ・マドリー対バルセロナの一戦は、1-1のドローに終わった。

 12節を終えて34得点とリーグ最多のゴール数を誇る首位バルサと、得点はその半分にも満たないものの(16得点)、リーグ最少の8失点でバルサと勝点1差の3位につけるアトレティコ。試合は戦前の予想通り、前者がボールを支配し、後者がこれに丁寧に対応するという展開が延々と続いた。

 バルサは攻めながらも相手のカウンターを最大限に警戒し、アトレティコは、ともに9ゴールで得点ランクのトップに立つリオネル・メッシとルイス・スアレスの2トップを封じることに全神経を注ぐ。

 いずれも重心を後ろに置いていたせいか、異様なほどシュートの少ないゲームだった。70分をまわった時点でアトレティコが1本、バルサが4本。枠内シュートにかぎればともにゼロだった。
 

 そんな静かなゲームがようやく動いたのは、77分だ。遠いサイドを狙ったアントワーヌ・グリエーズマンの絶妙なCKをジエゴ・コスタがヘッドで叩き込み、ホームのアトレティコが先制に成功したのだ。D・コスタはこれが今シーズンの初ゴールだった。

 そしてこの1点は、それまでチャンスらしいチャンスを作れていなかったバルサにとって、あまりにも痛すぎる失点だった。

 連敗を避けたいバルサのエルネスト・バルベルデ監督は80分、司令塔タイプのアルトゥールに代えてFWのウスマンヌ・デンベレを投入し、その5分後にはアルトゥーロ・ビダルを下げ、突破力に優れたマウコムもピッチに送り込んだ。

 すると90分、そのデンベレが指揮官の抜擢に応える。ゴール正面でボールを持ったメッシからのパスを受けたフランス代表FWは左足を一閃。アトレティコGKヤン・オブラクの股下を抜いて同点ゴールを叩き込んだのだ。

 試合はこのまま1-1でフィニッシュ。遅刻などの規律違反が問題視されていた男による汚名返上のゴールで、バルサは暫定ながら首位の座をキープしている。
 

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