岡崎慎司、今季のプレミア初先発も退場者など“不運”続きで輝けず…レスターは土壇場のPKでドロー

2018年11月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

岡崎にとって痛恨だったライバルの活躍。

チャンスらしいチャンスに恵まれたのは1度くらいで、目立つプレーが少なかったこの日の岡崎。今シーズン初のプレミアリーグでの先発の機会をモノにすることはできなかった。 (C)REUTERS/ AFLO

 現地時間11月24日に行なわれたプレミアリーグ第13節で、レスターは、敵地でブライトンと対戦した。

 インターナショナルウイークからの再開戦となるこの一戦、28日にサウサンプトンとのリーグカップを控えているレスターは、過密日程を加味してか、普段の先発メンバーの一部にテコ入れを行なった。そのなかで注目の岡崎慎司は1トップに入り、今シーズンのプレミアリーグで初先発を飾った。

 ついにプレミアリーグで先発出場の機会を与えられた岡崎だったが、ブライトンが立ち上がりから攻勢を強め、試合の主導権を握ったこともあり、なかなかチャンスに恵まれないもどかしい時間帯が続いた。

 そして、試合はその流れのままにホームチームが均衡を破る。15分、右からのCKをニアサイドに飛び込んだグレン・マレイがヘディングで合わせて貴重な先制点をねじ込んだ。

 その後もブライトンにペースを握られ続けたレスターは、前半の内により苦境に追い込まれる。

 まず、28分に敵ペナルティーエリア内でシミュレーションを取られたジェームズ・マディソンが、この日、二度目の警告を受けて退場となる。そして、その混乱も冷めやらぬ32分にはビセンテ・イボーラが負傷交代を余儀なくされたのである。

 1点のビハインド、数的不利、そして交代枠を1つ失ったレスターは、追加点こそ許さなかったが、その悪い流れを断ち切れないまま、ハーフタイムを迎えた。

 後半も流れはブライトンにあった。数的優位に立っていたホームチームは、悪戦苦闘するアウェイチームを尻目にスムーズなボール回しを展開して支配率を高めていった。

 前半からの悪い流れを変えられずにいたレスターは、56分にエースのジェイミー・ヴァーディーをグレイに代えて投入。すると、直後の57分には、敵陣深くまで侵入したヴァーディーのクロスボールを岡崎がニアサイドで合わせるビッグチャンスも生まれた。

 65分以降、再び攻撃が停滞したレスターは、70分に岡崎を下げて、スピードが自慢のケレチ・イヘアナチョをピッチへ送り出して再活性化を図ると、このナイジェリア代表FWが一大決定機を創出する。

 79分、イヘアナチョが相手のカヤルにペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。これをヴァーディーがゴールの右上へ豪快に蹴り込んで同点とした。

 途中出場の二人の活躍でタイスコアに戻したアウェイチームが、なおも攻勢に出たため、試合は残り時間10分を切ったところでオープンな展開となる。82分にはレスター、84分にはブライトンが、それぞれチャンスを迎えたが、惜しくも次点には繋がれなかった。

 最後は両軍が攻め合う興味深い展開となった試合は、結局、1-1のドロー決着。互いに勝点1を分け合う結果となった。

 今シーズンのプレミアリーグで初めて先発出場の機会を得た岡崎だったが、チーム状況が好転しなかったことは不運。さらに言えば、自身と交代で入ったイヘアナチョが値千金の同点ゴールに繋がるPKを奪取するなど、アピールに成功した点も、熾烈なポジション争いに身を置く日本人FWにとっては、痛恨だったと言わざるを得ない。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事