乱闘騒ぎの末に追加タイムは約20分… 清水のFW鄭大世が審判団のゲームコントロールの問題点を指摘

2018年11月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「すごく難しい判断になってくるとは思うんですけど…」とフォローするも

2度の警告で退場を宣告されたウェリントン。相手選手への乱暴な行為は許されないが、ゲームコントロールにも問題はなかったか。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 清水の今季ホーム最終戦となった試合は、終盤に両チーム入り乱れての揉み合いとなる波乱の幕切れとなった。

 26分にイニエスタの鮮やかなスルーパスから藤田直之が決めて均衡が破れた試合は、前半に清水が河井陽介のミドルで追いつくものの、後半再び神戸が古橋亨梧、三田啓貴のゴールで2点をリード。87分にドウグラスがヘディングシュートを決めて、清水が流れを変えると、試合はアディショナルタイムに突入。

 しかし表示された4分は、負傷者の続出などにより大幅に延長され、13分過ぎに清水GKの六反勇治がヘディングシュートを決めて3-3の同点に。劇的な展開となったが、この直後に、両チームの選手がエキサイト。とりわけ2度目の警告で退場を宣告されたウェリントンは激高し、仲裁に入った六反を投げ飛ばすなどの暴れっぷりで、チームメイト・スタッフになだめられながらようやくピッチを後にするという始末だった。
 
 試合は乱闘騒ぎの興奮が冷めやらぬまま、3-3で終了。試合後、フラッシュインタビューに応えた清水のFW鄭大世は大荒れのゲームを振り返り、「球際とかで勝つというのはすごく大事なことなんですが、レフェリーにとってはアンラッキーな試合だったと思うし、すごく難しい判断になってくるとは思うけど…」と審判団に対して、同情の余地はあるとしたものの、「少し相手のほうがアフター気味だとか、ボールを見ずにアタックするところで、その最初の部分でそこを(主審が)摘み取っておかないと、こういう結果、こういう状況になってしまう。そういうことを今日は全体で、審判の方も学んだと思います」と語り、終盤は主審のコントロールがまったく利かない状態になってしまった原因を指摘した。

 一方で、鄭は「勝てなかったのは残念だったけど、今日はすごく興奮した試合だったと思う。1-3から同点になって、GKが決めて、こんな試合はそうないと思うんで、ホーム最終戦を締めくくるにはすごくいいゲームだったと思います」と、選手たちのパフォーマンスそのものには満足感を示していた。

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