【柏】なぜ、ここまで低迷したのか…伊東純也が挙げた原因は

2018年11月24日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

今季リーグ戦で1点差の敗戦は、13試合にものぼる

柏はクラブ史上3度目のJ2降格。伊東(14番)は、「僅差のゲームを落としたことが響いた」と語る。

[J1リーグ33節]C大阪0-3柏/11月24日/ヤンマースタジアム長居
 
 柏レイソルが11月24日、9年ぶり3度目となるJ2降格を喫した。
 
 なんとも惜しまれる結果だった。この日、セレッソ大阪には3-0と快勝を収めたものの、同じく残留を争うライバル3チーム(湘南、鳥栖、名古屋)がいずれも勝利。最終節を残して、勝点差4は縮まらなかった。
 
 攻撃を牽引する伊東純也は、試合後に重たい表情で口を開いた。
 
「今日は勝てたけど、ここまで追い込まれる前にもっと勝点を積み上げなきゃいけなかった。僅差で負けたり、追いつかれたりが今年は多かった。それが後々響いて、今日につながった」
 
 開幕戦の仙台戦(●0-1)をはじめ、今季のリーグ戦で1点差の敗戦は、13試合にものぼる。さらにドロー3試合はすべて先制しながら追いつかれたものだ。
 日本代表にも選出されている伊東やGK中村航輔、昨季12得点・10アシストのクリスティアーノ、今季新たに加わった10番・江坂任など、タレントを擁しながら僅差で勝点を落としてきた原因は、なんだったのか。
 
「まとまりというか……。みんなやろうという意識はあったんですけど、結果的にまとまって戦えていなかったかなと思います」
 
 伊東が挙げたポイントが、一体感の欠如。監督交代で戦術も変われば、適応に時間を要し、なかなか結束するのは難しい。そして結果がついて来ず、悪循環にはまっていった。
 
「チーム全体というのもあるけど、選手同士もあるし、戦術が浸透しなかったのもあるし、いろいろある」
 
 2度の監督交代、怪我人の続出……、低迷の要因はひとつではない。伊東が嘆いたのは、そんな一枚岩になれなかったチーム状況だった。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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