マドリーを解任されたロペテギ、アメリカ代表への「売り込み失敗報道」については代理人が否定

2018年11月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「いまは休むとき」

スペイン代表を率いた2年間は無敗を貫いたロペテギだが、その後のマドリーでの失敗がキャリアに大きな傷跡を残す結果に。再出発はどこで切るのか。(C)Getty Images

 ジュレン・ロペテギにとって、2018年がキャリア最高の1年でないことは明らかだ。

 スペイン代表を率いてロシア・ワールドカップ(W杯)に臨もうとしていた矢先に、大会後にレアル・マドリーの指揮官になることが発表され、スペイン・サッカー連盟の怒りを買って、開幕直前に解任の憂き目に遭った。

 落胆しながらも、マドリーで新たな戦いに挑んだロペテギだったが、その冒険にもわずか4か月で終止符が打たれる。アトレティコ・マドリーとのUEFAスーパーカップに敗れると、3連勝と好スタートを切ったラ・リーガでも、9月末からチームは不振に陥った。

 結局、10月28日のクラシコで宿敵バルセロナに1-5と大敗し、マドリーは9位に転落。ロペテギは翌日、その責任を取らされるかたちでマドリーの監督を更迭された。

 それだけに、米誌『Sports Illustrated』の報道は、ロペテギの"冬の時代"が続いているとの印象を与えた。同誌は、ロペテギがアメリカ代表に売り込みをかけたが断られたと報じたのだ。追随した他メディアは、「ロペテギ受難」と伝えている。
 
 だが、ロペテギの代理人は『Sports Illustrated』誌の報道が事実ではないと主張している。『ESPN』の取材に対し、「その報道は正しくない」と語り、アメリカ・サッカー連盟とのコンタクトはなかったと否定した。

「ジュレンはどこにも売り込んでなどいない。マドリーを去ってまだ時間が経っていない。いまは回復し、休む時だ。それから新しい目標を検討していくだろう」

 失意のうちにふたつのビッグチームを追われたロペテギには、次にどんな挑戦が待っているのだろうか。
 
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