「ピッチで泣いたのは初めて…」“日本キラー”ケイヒルが男泣きで代表引退!

2018年11月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

サッカルーズの偉人がラストマッチで涙。

試合後、ピッチに一人だけ残って、代表チームとの別れを惜しんだケイヒル。その表情は晴れやかだった。 (C) Getty Images

"サッカルーズ"の偉人が、涙とともに代表チームを去った。

 現地時間11月20日に行なわれたレバノン代表との親善試合で、オーストラリア代表MFのティム・ケイヒルが代表から引退した。

 そのキャリアは実に華々しい。デビュー戦となった2004年5月のハイチ戦でいきなり2ゴールを叩き込んだケイヒルは、その後もゴールを積み重ね、その数をオーストラリア代表の最多得点記録となる50ゴールにまで伸ばした。

 ドイツ・ワールドカップのグループリーグで対戦した際に逆転ゴールをねじ込むなど、"日本キラー"としても知られた名手は、38歳となり、ついに代表からの引退を決意。20日にホームで開催されたレバノン戦で81分から出場し、キャプテンマークを巻いて、詰めかけた大観衆の声援を受けながら"ラストプレー"を謳歌した。

 チームが3-0と快勝を収めたこともあり、和やかな雰囲気の中で試合後に行なわれたセレモニーで、家族とともにファンに挨拶したケイヒルは、溢れ出た感情を抑えることができずに思わず涙。そして「ピッチの上で泣くのは初めてだ……。だけど、このことを誇りに思う」と語った。

「この緑と金のユニホームを着る時は、いつだって気持ちを込めてプレーしてきた。ありがとう、オーストラリア。そして、ともに活動してきたチームメイトとスタッフにも感謝したい。みんながいなければ、ここに僕は存在しなかった」

 順風満帆だった代表キャリアに終止符を打ったケイヒルだが、現役生活は今後も続けていくようで、現在所属するインドのジャムシェードプルFCでの活躍には引き続き注目したいところだ。

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