【日本代表】“新ビッグ3”と呼ばれることに当事者の本音は? 南野拓実に聞いてみた

2018年11月21日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「そういうふうになっていければいいですけど」

キルギス戦の4点目は、南野(9番)から堂安(21番)へとつなぎ、最後は中島(10番)がフィニッシュ。“新ビッグ3”の息の合った連係でゴールネットを揺らした。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 南野拓実、中島翔哉、堂安律。
 
 森保ジャパンの発足以来、常に選ばれ続けているアタッカー3人だ。ただ招集されているだけでなく、南野が3試合連続ゴールを決めれば、背番号10を背負う中島はいくつもの決定機を演出し、東京五輪世代の出世頭である堂安は果敢な仕掛けで相手の脅威になるなど、三者三様、ピッチ上で抜群の存在感を放っている。

 
 眩い輝きを放つ若きアタッカーたち。新生日本代表の船出を強く印象づける彼らの活躍をもって、"新ビッグ3"というフレーズも少しずつ定着している感がある。
 
 クラブや代表での実績では、香川真司、岡崎慎司、本田圭佑の"元祖ビッグ3"にはまだまだ及ばない。それでも、南野、中島、堂安のパフォーマンスは、日本代表の明るい未来を想像させてくれるのもまた事実だ。
 
 実際、こうした注目のされ方に対して、本人たちはどう感じているのか。当事者のひとりである南野は、「耳には入っていますけど」と、"新ビッグ3"と表現されることは知っているようだ。
 
「でも、まったく何も思わないというか。本当の意味で、そういうふうになっていければいいですけど」
 
 森保ジャパンで定位置を掴みつつある現状でも、慢心はまったくない。雑音に惑わされず、己のさらなる成長に集中する。
 
「僕は本当に、代表で良いプレーをするとか、クラブに帰って、試合に出続けて、結果を出すとか、そこだけにフォーカスしたい。周りからなんて言われているかとか、あまり気にしたくないですね」
 
 ただし、周囲の期待を無視するつもりもない。「ビッグ3の人たちのことは、偉大な選手だとリスペクトしています」と敬意を表したうえで、「その人たちを超えていきたいとは思っています」と表情をグッと引き締める。
 
 まずはクラブに戻り、国内リーグやヨーロッパリーグでさらに経験値を上げて、来年1月のアジアカップでの飛躍を楽しみに待ちたい。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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