TVゲームに熱中し過ぎて寝坊? フランスの“188億円男”デンベレ、遅刻癖がいまだ治らず

2018年11月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

フランス代表指揮官は「すでに多くのことを理解している」と指摘。

私生活での振る舞いがピッチでのパフォーマンスに影響を及ぼし、それが原因で衰退する選手は少なくない。そうならないためにもデンベレには改心することが求められそうだ。 (C) Getty Images

 昨夏に総額1億4500万ユーロ(約188億円)という破格のオファーを受け、ドルトムントからバルセロナへ鳴り物入りで加入したフランス代表の俊英FWウスマンヌ・デンベレは、いまだその真価を発揮できずにいる。

 しかし、それは本人が抱える"問題"が大きく影響しているのかもしれない。デンベレは遅刻癖が治らずにいるのだ。

 それは今月8日のことだ。デンベレは一向にチームの練習場に姿を現わさず、ようやくクラブスタッフの電話に出たのは、練習開始時間の15分前。この時、フランス代表FWは、腹痛を訴えて、メディカル・スタッフが自宅まで駆けつけることになったものの、結局、体調に問題はなかったという。

 当然、エルネスト・バルベルデ監督は、チームの和を乱した罰として、11日のラ・リーガ第12節のベティス戦で同選手を招集外としていた。これを受けた同選手の代理人は、あくまで体調不良が原因で遅刻ではないと訴えたようだが、スペイン紙『AS』によれば、問題となった日の前の晩にデンベレは、夜遅くまでゲームに興じていたことを指摘した。

 同紙によれば、8日のチームトレーニングの前日にデンベレは、友人たちと深夜までテレビゲームに没頭。時間を忘れるほど熱中していたようで、目覚まし時計をセットするのを忘れ、それが翌朝の寝坊に繋がったという。

 事実であれば、やはり問題だが、デンベレの"遅刻癖"は以前から有名のようで、フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督が、複数のフランス・メディアに対して、「私はクラブでのことに干渉するつもりはないが、ウスマンヌはいつも練習場に来るのが遅い。だから彼のそういうところや、そういうときに使う言い訳はある程度理解している」と語ったことがあるほどだ。

 現在21歳と、まだまだ青二才と言うべき年齢ではある。それゆえにバルサのペップ・セグラGMは、地元ラジオ局『Cadena SER』の番組内で、「彼には一切問題がない」とし、「偉大な選手たちがいるバルサというビッグクラブに加入したんだよ? まだ、非常に若い選手であり、これまでにないくらい、適応に力を費やさなくてはならないんだ」と、情状酌量の余地を与えている。

 とはいえ、もはやあらゆる経験を積んでいるという指摘もある。「彼はもう少し自身の行いに注意しなければならない」と、デシャン監督は言い放っている。

「ウスマンヌはすでに多くのことを理解しているはずだ。私は信じているよ。彼がみずから問題に気づき、それを改めることをね」

 精神的な未熟さが原因で、持てる才能のすべてを発揮できずにいるデンベレ。一部では、バルサ退団の噂も出ているが、いずれにしても、彼に求められているのは、"改心"することだ。
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