「冬の移籍は決して除外できない…」 独メディアが苦境続きの香川真司のドルトムント退団を予測!

2018年11月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファーブル新監督の構想から外れている現状…

ファーブル体制下で満足に出場機会が与えられていない香川。ドルトムントを長く支えてきた日本の司令塔は、来冬に一大決心を下すかもしれない。 (C) Getty Images

 ドルトムントで苦境に立たされている香川真司は、来年1月に退団を決意するかもしれない。

 ドイツ・メディア『Sport』は、「リュシアン・ファーブル指揮下での敗者」と銘打った記事を掲載し、そのなかで出場機会が限られ、苦境に陥っている11人を紹介している。

 ファーブル新監督を迎えた今シーズンのドルトムントは、ブンデスリーガで唯一無敗と、まさに絶好調。現地10日に行なわれた"絶対王者"バイエルンとの首位攻防戦では、2度もリードを許しながら、終盤に試合をひっくり返す、華麗な逆転勝利を挙げている。

 さらにチャンピオンズ・リーグ(CL)でも、アトレティコ・マドリーと同勝点ながら得失点差でグループリーグ首位に立ち、決勝トーナメント進出に向けて視界は良好だ。

 そんな好調なチームにあって苦しんでいるのが香川だ。今シーズンはブンデスリーガでの出場が2試合に止まり、今月6日には、トップチームがCLでアトレティコと戦う最中、セカンドチームにあたるU-23の一員として4部リーグの試合に出場していた(その試合では5アシストを記録して5-0の勝利に貢献はしたが……)。

 ファーブルの構想から外れている状態が続いている香川について『Sport』は、「観衆を喜ばせた人気者からリザーブに」と書き出し、さらに現状の厳しさを綴っている。

「日本のプレイメーカーは、成功を手にした現在のドルトムントにあって、最も有名な"犠牲者"の一人である。カガワはクラシカルな10番タイプで、ファーブル監督のシステムや戦術にマッチしていない。そのため、スイス人指揮官の下、わずか4試合の出場に止まっている」

 厳しい考察を記した同メディアは、実に約7年に及ぶキャリアをドルトムントで築いてきた香川の今後について、「冬に出ていくことも決して除外できない」と、退団の可能性についても言及した。

 複数の現地メディアは、来年1月から始まる冬の移籍市場で香川が退団することを予想しており、スペインのセビージャやトルコのガラタサライといった、欧州の舞台でも好成績を収めているクラブへの移籍が有力視されている。

 果たして香川はこのまま、ファーブル政権下のドルトムントでインパクトを残せずに新天地を模索することになるのか? その動向に注目したい。

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