「『皇帝』を無価値とすべきじゃない」カンボジアは逆転負けも現地メディアは“監督”本田圭佑を称賛!

2018年11月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「勇気を評価すべき」と指揮官としての挑戦に賛辞。

自身が直接指揮を執るのは2度目だが、本田のチームを鼓舞する姿などからは、監督らしさが垣間見え、これからに期待を抱かせている。 (C)REUTERS/ AFLO

 現地時間11月12日、オーストラリアAリーグのメルボルン・ビクトリーに所属する本田圭佑が実質的監督兼ゼネラルマネージャーを務めるカンボジア代表が、東南アジア選手権(スズキカップ)第2戦に臨み、ミャンマー代表に1-4と逆転負けを喫した。

 今年8月からカンボジア代表の指揮を務めている本田だが、その間、チームは1分け3敗と負け越していた。そんな中、日本代表MFは、11日に行なわれたセントラルコースト・マリナーズ戦(Aリーグ第4節)を終えた翌日にチームに合流。初勝利を目指してスーツ姿でベンチ入りし、辣腕を振るったものの、カンボジアは前半に先制しながら後半だけで4失点……。またしても勝つことはできなかった。

 試合後の本田の様子について、米スポーツ専門チャンネル『Fox Sports』のアジア版は、「今年の初めにケイスケ・ホンダがカンボジア代表監督に就任するという公式発表があった時、彼は様々なことを言われた。だが、日本のレジェンドは、東南アジアの戦いにおいて、そうした雑音を忘れさせる立ち振る舞いを見せた」と称賛。さらに次のように続けた。

「32歳、ホンダはこれまでにタッチラインに立ってきた指揮官のなかで、最年少監督の一人だろう。そんな彼が指揮を執るというその勇気は評価しなければならない。カンボジアは今、リーダーシップのある選手探しに奮闘していて、将来的にチャン・バサナカなどのスター選手たちが、その可能性を発揮できるよう、適切な管理を必要としている。ホンダは彼らを活かす術を知っているはずだ」

 さらに同メディアは、「4点を奪われたミャンマー戦はカンボジア人にとって大きな敗北となった」と大量失点での逆転負けを振り返りつつも、「ホンダは現時点で何がチームにとって理想的な組み合わせなのかを探っている段階にある。彼には蓄えがあるし、先を考えて今日のような敗北を活かしてくれるということに疑いはない」とこれから先の戦いに期待を寄せた。

「ホンダにとって監督としての初陣は決して幸せなものではなかった。しかし、試合の前半には素晴らしさを示してくれた。だからこそ、カンボジアは今すぐにこの『皇帝』を無価値と考えるべきではない」

 開幕4試合で2ゴール・3アシストと好調を維持するオーストラリアでの現役キャリアとは異なり、監督しては苦戦が続いている本田。だが、その振る舞いは、現地メディアに大きな期待を抱かせているようだ。

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