バルサにカンプ・ノウで2年ぶりに土をつけたベティス監督 「クライフもきっと喜んでくれたはず」

2018年11月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサのリーガにおけるホーム無敗は42試合でストップ。

2点を先取し、その後もバルサに一度もリードを許すことなく勝ち切ったベティス。メッシが2ゴールを決めた公式戦、バルサが負けたのは初めてだという。(C)Getty Images

 乾貴士が所属するベティスは11月11日、ラ・リーガ第12節でアウェーのバルセロナ戦に臨み、4-3と勝利した。バルサがリーガのホームゲームで負けたのは、2016年9月以来約2年ぶりのこと。無敗記録を42試合でストップさせる快挙だった。

『ESPN』によると、見事なサッカーで乱戦を制したベティスのキケ・セティエン監督は試合後、「結果の先にあるものを見ようとする、良いサッカーが好きな人ならば、だれだって今日の試合を気に入ったはずだ」と喜び、バルサのレジェンドである故ヨハン・クライフ氏も満足したはずと述べた。

「本当にサッカーを愛する人たちにとって、今日の試合は忘れられない一戦となったはずだ。ベティスだけが理由じゃない。ジョルディ・アルバやリオネル・メッシ、ルイス・スアレスといった素晴らしい選手たちがいるバルサも含めてだ。クライフはきっと、彼のチームが負けたのだとしても喜んでくれたはずだよ」
 
 昨夏の就任以来、ベティスで魅力的なサッカーを展開しているセティエン監督は、いつかバルサを指揮してみたいか問われると、「今日の白星には本当に満足だ」と返している。

「わたしがずっとバルサのようなサッカーを敬愛してきたのは事実だ。現役時代にここで試合をし、ボールにまったく触ることができなかった時からね。だが、今日のところは負けたとはいえ、バルサには偉大な指揮官がいる。そしてわたしは、いま自分がいるところで本当に幸せだ」

 なお、敗れたバルサはこの日、ウスマンヌ・デンベレがメンバー外でスタンド観戦となった。規律面の問題が取りざたされる同選手についてジェラール・ピケは、「監督の決定だ」と、後輩にアドバイスを送っている。

「彼は才能に恵まれているが、改善の余地もたくさんある。僕たちみんながここで彼を助けるよ。僕らもみんな、若い頃は彼のように間違いを犯してきたものだ」

「サッカーは一日24時間ずっと続くものだということを、経験から若手に教えなければいけない。彼はそれを分かってくれるはずだ。そして時間とともに向上を続けてくれるはずだよ」

 カンプ・ノウで悔しい黒星を味わったバルサと、ピッチに立つことなくスタンドで仲間たちを見守るだけに終わったデンベレは、インターナショナルウィーク後に巻き返すことができるだろうか。
 

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