乾貴士のベティス、カンプ・ノウでメッシ復活のバルサを粉砕! 計7ゴールが生まれるシーソーゲームを制す

2018年11月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

乾は終盤に“クローザー”として出場。

復帰戦でいきなり2ゴールを叩き込み、完全復活をアピールしたメッシだが、チームは痛い2敗目を喫することに。(C)Getty Images

 現地時間11月11日に開催されたラ・リーガ第12節、バルセロナ対ベティスの一戦は4-3でアウェーのベティスが勝利した。

 リオネル・メッシが右腕の骨折から約3週間ぶりに復帰したバルサは、入れ替わるようにフィリッペ・コウチーニョが離脱。ここ数試合で新加入のアルトゥールを軸に華麗なる復活を遂げたパスサッカーは機能せず、メッシの個人技頼みのそれに逆戻りしてしまった。

 そんな中、ベティスの先制ゴールは20分に生まれた。ポゼッションにこだわってきたチームにとっては珍しい、鋭いカウンターからのゴールだった。

 ウィリアム・カルバリョが中盤の低い位置からDFラインの裏にスルーパスを送り、鋭く反応したジュニオル・フィルポが右足でシュート。これがゴール左隅に突き刺さった。

 さらに追加点は34分だ。1点目と同じくカルバリョからジュニオルにパスがつながり、中央に折り返したボールはだれにも合わずに逆サイドへ流れたが、これを後方から駆け上がったクリスティアン・テージョが右足でセンタリング。フリーで待ち構えていたホアキン・サンチェスがダイレクトで流し込んだ。
 
 バルサも68分、ジョルディ・アルバが倒されて得たPKをメッシが落ち着いて決め、1点差に詰め寄ったが、この日のベティスはこれで終わらなかった。

 71分、次にテージョの右からの折り返しをダイレクトで蹴り込んだのはジオバニ・ロ・チェルソだった。利き足ではない右足から放たれたボールは、名手マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンを弾き飛ばし、ゴールマウスに飛び込んだ。

 これで1-3。2点差をつけられたバルサは79分、メッシの圧巻のスルーパスを、ムニル・エル・ハッダディが横に流し、最後はアルトゥーロ・ビダルが突き刺してふたたび1点差としたが、直後にイバン・ラキティッチが2枚目のイエローで退場。重要なバランサーを失ったことで守備が崩壊したホームチームは、83分にダメ押しの4点目を許した。

 86分、ベティスがロ・チェルソに代えて乾貴士を送り込み、逃げ切りを図ろうとする中、バルサはアディショナルタイムの90+4分、お家芸とも言える細かいパス回しから最後はメッシが押し込んで3-4とした。

 だが、反撃もここまで。バルサはベティスに逃げ切りを許し、ラ・リーガでは6節のレガネス戦以来となる痛い2敗目を喫している。
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