ダニエウ・アウベス、過去に破談になった2度のプレミアリーグ移籍を「悔いはない」と振り返る

2018年11月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

これまで出会った中で最高の監督は…。

モウリーニョ率いるチェルシーにペップのシティと、2度に渡ってイングランド行きが破談となったD・アウベスだが、引退までにプレミアの舞台に立つことはあるのだろうか。(C)Getty Images

 パリ・サンジェルマンのダニエウ・アウベスは、セビージャからバルセロナに移籍した際、チェルシーに加わる可能性もあった。もし実現していれば、ジョゼ・モウリーニョ監督の下でプレーしていたことになる。

 英衛星放送『Sky Sports』のインタビューで、D・アウベスは「チェルシーに行かなかったのは僕じゃなく、クラブが原因だ」と、2007年当時のことを振り返った。

「僕は(チェルシー移籍が)決まったと思っていた。でも、そうはならなかった。あとでモウリーニョが、僕がロンドン行きを望まなかったからだ、なんていう間違った情報を得たのかどうかは知らないけど、以降の僕らは良い関係にはなかった。でも、それは僕のせいじゃない。僕自身は彼のチームの一員となり、彼と仕事をするものだと確信していたんだからね」
 
 チェルシーには行かず最終的にバルサへの移籍を選択したD・アウベスは、そこでジョゼップ・グアルディオラ監督に出会う。ブラジル人SBは、「初めて話した時のことをよく覚えているよ」と明かした。

「初めて会ったあの瞬間から、ペップは僕に対する要求を明確に示し続けた。バルサの監督として、何か違うことを成し遂げたいという強い意欲を、彼は持っていた。もちろん、それを実現するのは大変なことだった。でもそのときペップが、『君がついてきてくれれば私にはできる』と言っていたのを覚えている」

 D・アウベスとグアルディオラ監督がその後バルサで達成した偉業の数々については、改めて説明するまでもないだろう。D・アウベスは、「ペップが僕をサッカー選手として大きく成長させてくれた。多くのことを教えてくれたんだ」と、グアルディオラ監督を称賛する。

「だからインタビューで聞かれると、ペップこそが、これまで出会った中で最高の監督だっていつも答えるんだ。彼はいつも大事なタイミングで天才的で、選手たちにいますべきはなにかを正確に理解させることができた。彼のおかげで勝った試合が、何度あったことか。僕らは彼の指示に従っただけだった」

 D・アウベスは、ユベントスを去ることを決意した2017年夏、そのグアルディオラ監督が率いるマンチェスター・シティへの移籍にあと一歩のところまで迫りながら、最終的にはパリSGを新天地に選んだ。D・アウベスは「シティ行きが決まっていたけど、家族の意向で実現しなかった」と明かしている。

「ペップは僕の気持ちを知っていた。また一緒に仕事がしたいって、ずっと思っていたことをね」

「でも人生では、あらゆることを検討しなければいけない。僕は慎重に決めたいんだ。自分に近い人たちを傷つけることなく、幸せでいてもらえるようにね。そうすれば自分もより良い仕事ができると分かっているんだ」

「ペップとまた一緒に仕事ができなかったのは残念だ。自分が敬愛していることは、彼も知っているからね。でも同時に、それは新しい挑戦でもある。それが僕の気持ちを変えたんだ」

 プレミアリーグでプレーする機会を逃したことへの後悔はないのだろうか。D・アウベスはウインクをし、「悔いはないよ。それにまだ僕のキャリアは終わっていない」と答えた。

「イングランドには僕自身がすごく興奮するスタイルのサッカーがある」

 35歳になったD・アウベスだが、いつの日か彼にプレミアでプレーする機会は訪れるのだろうか。
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