ユベントスは11月７日、チャンピオンズ・リーグでマンチェスター・ユナイテッドにホームで１-２と逆転負けした。クリスチアーノ・ロナウドの今大会初ゴールで先制したユーベだが、終盤のふたつのセットプレーに屈し、公式戦15試合目にして今シーズン初の黒星を喫している。

　イタリアを代表する名将アリーゴ・サッキは、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』のコラムで、ユーベが84分間にわたって主導権を握り、シュートがゴールマウスに嫌われる不運もあったとして、敗れたのは「驚きで不当」だったと記した。

　そのうえで、サッキは「ユナイテッド戦の敗北が何かを傷つけることはない。いずれにしても、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は理由を突き止め、対策を講じるだろう」と、ユーベが初黒星を引きずることはないとの見解を示している。
 

　一方で、サッキは後方からのロングフィードをダイレクトボレーで決めたC・ロナウドのゴラッソついて、「素晴らしいカンピオーネが決めた最高傑作」と称賛。「全員にとって、プロ意識、情熱、惜しみなさのポジティブな模範だ。品格が明らかで、全試合にそれが現われている」と賛辞を寄せた。

「C・ロナウドはすべての練習、すべての試合で、際限なくサッカーへの感情を感じている。ユベントスの選手たちにインスピレーションを与えており、それは技術的なクオリティーだけではない」

「彼はモラルだけでなく仲間うちのリーダーであり、素晴らしい補強だ。C・ロナウドはユベントスが欧州制覇という野望を達成する助けとなるだろう」

　ゴールやアシストといった数字だけでなく、リーダーシップなどC・ロナウドの存在感を評価する声は少なくない。今シーズンからイタリアにやって来た背番号７は、ユベントスに1996年以来となるビッグイヤーをもたらすことができるだろうか。