ルーニーの“特別招集”に賛否両論…「敬意を示すのは当然」とイングランド代表監督

2018年11月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

批判的な意見があることには「残念」

11月15日のアメリカ戦に出場予定のルーニーだが、今回の“特別招集”には賛否両論あるようだ。(C)Getty Images

 イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督は11月8日、来週からのインターナショナルウィークに向けて28名の招集メンバーを発表した。先日から話題となっていたのが、MLSのDCユナイテッドに所属するウェイン・ルーニーの特別招集だ。

 イングランド代表として119試合に出場し、歴代最多の53得点を記録しているルーニーが、最後にスリーライオンズ(イングランド代表の愛称)でプレーしたのは、2016年11月のこと。サウスゲイト監督は、この偉大なキャリアに敬意を表し、120戦目の"記念試合"という舞台を用意した。ルーニーは11月15日のアメリカとの国際親善試合で途中出場する見込みだ。

 ルーニーを1試合だけ代表に呼び戻すことについては、賛否両論が巻き起こった。

 英公共放送「BBC」によると、サウスゲイト監督は「選手たちがこれまでやってきたことをリスペクトするのは重要なことだと思う」と、ルーニーに敬意を示すのは当然との考えを示した。

「いまの選手たちのユニホームは、彼らの前に偉大な選手たちが着ていたものであり、彼らの後にも偉大な選手たちが着ていくものだ。ユニホームの歴史やその重みを知る必要がある」
 
 さらにサウスゲイト監督は、ルーニー招集に批判的な意見があることに「落胆」「残念」と不満を表わしている。

「ルーニーが残した功績や、いかに良いプレーをしてきたかを考えよう。そのことを彼に感謝する機会があるんだ。我々は彼を大きくリスペクトする。その選手の名誉を称える機会だ」

 どのタイミングでルーニーを投入するかはまだ決めていないというサウスゲイト監督だが、一方で、「彼が登場する前に、サポーターのみんなが地下鉄の駅に向かうような展開にしないようにすべきだと思っている」とも述べた。

「最初から使ってみたいと思っている若者たちがいる。それがスタートポイントであるべきで、それからウェインの功績を称えることができる」

 イングランド代表におけるルーニーの功績は確かなものだ。アメリカ戦でどのように迎え入れられるか注目される。
 
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