ユーベ戦前に大ピンチ! 野戦病院と化すミラン、ガットゥーゾ監督は「泣いている時間はない!」

2018年11月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

ビグリアは4か月の離脱が決定。

ふくらはぎの手術が必要と診断されたビグリアは、復帰までに約4か月がかかる見込み。(C)Getty Images

 ミランは11月8日、ヨーロッパリーグで乾貴士が所属するベティスと対戦し、アウェーで1-1と引き分けた。前半に先制を許し、その後も苦しい展開を強いられたが、後半にスソのFKで追いつき、勝点1をもぎ取っている。

 グループFは勝点8のベティスを1ポイント差でミランとオリンピアコスが追う展開。ミランは同勝点のオリンピアコスにホームで3-1と勝利しているため、すでに敗退が決定しているF91デュドランジュを次節で下せば、ベスト32進出を大きく引き寄せられる。

 その意味でも、ホームで敗れたベティスを相手に敵地で1ポイントを獲得できたのは大きいと言えるだろう。

 だが、この試合の終盤、ミランはまたも負傷者を出した。マテオ・ムサッキオとハカン・チャルハノールがそれぞれ怪我で交代を余儀なくされている。

 この日のミランは、試合前から故障の知らせに泣かされていた。戦列を離脱していたルーカス・ビグリアが、ふくらはぎの損傷で手術を受けることになり、復帰までに4か月も要することをクラブが発表したのだ。

 すでに今シーズンの新戦力のひとり、マッティア・カルダーラが長期離脱していたミランは、さらに司令塔まで失うことになった。

 ゴンサロ・イグアイン、ジャコモ・ボナベントゥーラ、ダビデ・カラブリアといった主力も負傷欠場した今回のベティス戦で、ムサッキオとチャルハノールも負傷。ミランは徐々に"野戦病院"と化しつつある。
 
 そんな中、セリエAの次節で対戦するのは、絶対王者のユベントスだ。イグアイン復帰が期待されるが、大一番を迎えるうえで芳しい状況とは言えないだろう。それでも、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は前を向いている。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、指揮官はベティス戦後に「だれかしらが回復することを願おう。いまはこういう状況なんだ。アンラッキーだね」と嘆いたうえで、「大騒ぎしてはいけない」と述べた。

「今日は勝点1を手にした。次はユーベ戦のことを考えよう。彼らは欧州最強のチームのひとつだが、自分たちの力を見せたい。我々は戦うよ。泣いている時間なんてないんだ」

 一時は監督交代も騒がれたミランだが、現在は公式戦で4試合無敗。リーグ戦では3連勝中だ。苦しいやり繰りが求められる中で迎える王者とのビッグマッチ、ガットゥーゾ監督は本拠地サン・シーロのサポーターを喜ばせることができるだろうか。
 

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