ベティス、ミラン相手に「あと1点」が奪えず悔しいドロー。乾貴士はベンチ入りするも出場せず

2018年11月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

フィニッシュでことごとく精彩を欠き…。

この日のベティスは、こうして選手が、ベンチが、スタンドのファンが頭を抱え込む場面が何度もあった。(C)Getty Images

 現地時間11月8日に開催されたヨーロッパリーグ第4節、ベティス対ミランの一戦は1-1のドローに終わった。日本代表の乾貴士はベンチ入りしたものの、出場機会は訪れなかった。

 先制したのはベティスだった。12分、右サイドのクリスティアン・テージョから受けた横パスを、司令塔のセルヒオ・カナレスが左のウィリアム・カルバリョに流し、そこからホアキン・サンチェスにクサビのパスが入る。ベティスの闘将はゴールに背を向けたまま右のアウトで左サイドのジュニオル・フィルポへさばくと、そのジュニオルからの折り返しを、最後はジオバニ・ロ・チェルソが左足のボレーで叩き込んだ。

 ショートパスを素早いテンポでつなぐ得意の攻撃で1点を奪ったベティスは、27分にも決定的な場面をつくる。ロ・チェルソがドリブルで持ち込み、ホアキン、ジュニオルとつないで中央のアントニオ・サナブリアへ。クロスは合わなかったものの、文字通り「触れば1点」というシーンだった。

 これ以外にも多くの決定機をつくったベティスは、しかし、フィニッシュの部分で精彩を欠き、前半は結局1点しか奪えず。リードを奪いながらも、どこか後味の悪さが残った。
 
 そして後半、ベティコ(ベティス・サポーターの愛称)にとって恐れていたことが現実になる。55分をまわったあたりから徐々にペースを握られ、押し込まれる時間が増えていたホームチームは62分、右からのFKをスソに直接叩き込まれてしまったのだ。

 ベティスのキケ・セティエン監督は67分、ホアキンに代えてアンドレス・グアルダードを投入し、さらに74分にもサナブリアを下げてロレン・モロンを前線に送り込む。

 この勝ち越しを狙った指揮官のメッセージは、ピッチの選手たちにもしっかり伝わり、テージョが、ジュニオルがサイドから惜しい場面をつくったものの、その後ベティスに「もう1点」が生まれることはなかった。

 結局試合は1-1で終了。ベティスは2勝2分けで首位の座をキープしたものの、1ポイント差で追うミランとオリンピコアスを突き放すことはできなかった。ヨーロッパリーグの次節は11月29日、ギリシャのオリンピアコスをホームに迎える。
 
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