「彼はいつもそうだ」「品格が求められる」ユーベ・ファンを挑発したモウリーニョを伝説OBが非難

2018年11月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

当のモウリーニョは「ちょっとポーズを取っただけ」と意に介さず。

耳に手を当てて、ユーベ・ファンを煽るような行為に及んだモウリーニョ。そんな指揮官にユナイテッドのOBたちから非難の声が飛んだ。 (C) Getty Images

 またもジョゼ・モウリーニョの行動が物議を醸している。

 現地時間11月7日、マンチェスター・ユナイテッドは、チャンピオンズ・リーグ(CL)グループステージの第4節でユベントスと対戦し、クリスチアーノ・ロナウドにスーパーボレーを決められるなど苦しんだが、86分にファン・マタが決め、90分にセットプレーから相手のオウンゴールを奪って逆転勝ちを収めた。

 イタリアの絶対王者ユーベに、今シーズンの初黒星をつける痛快な勝利というだけあって、ユナイテッドは称賛のみを浴びるはずだった……。がしかし、指揮官の試合終了直後の行動が全てに泥を塗ってしまう。

 勝利に酔い知れるユナイテッドの選手を称えようとピッチに入ったモウリーニョは、突如、ユーベ・サポーターが陣取るスタンドの方を向き、耳に手を当てて、相手を挑発する行為を見せたのだ。これを見たレオナルド・ボヌッチやパウロ・ディバラらユーベの選手たちが、モウリーニョを問い詰めに行くなど、試合は後味の悪さを残した。

 当のモウリーニョは試合後、「ちょっとしたポーズを取っただけだ」と自身の行ないが間違っていないことを主張した。

「この美しいイタリアという国で、ファンは90分に渡って私を罵倒しつづけた。私は彼らを罵倒していない。ただ、ちょっとしたポーズをしただけだ。私はユベントスというクラブをリスペクトしているし、選手や監督のこともリスペクトしている。つまりすべてをリスペクトしている」

 しかし、過去に自身に対するリスペクトを求めてきたポルトガル人監督の軽率な行動に、ユナイテッドOBたちは快く思ってはいないようだ。元イングランド代表MFで、90年代から2000年代初頭の黄金期を支えたポール・スコールズは、自身が解説者を務めている英メディア『BT Sports』で、次のような不満をこぼした。

「どこにいっても彼はこうだ。勝利することと共に品格が求められると思う。ちゃんと相手監督と握手をしてね。それ以外に、ああいう行動が必要だと私は思わないよ。でも、彼のやり方はいつだってこうだ」

 これに同調するように同じユナイテッドOBオーウェン・ハーグリーブスも、「あれは必要ないことだった。でも、まぁユナイテッドにとってこの結果は大きいよ。ユナイテッドとモウリーニョにとって大きな意味のある週になったと思う」と話した。

 何はともあれ、強敵を相手に勝利したユナイテッドは、現地時間11月11日に宿敵シティとのマンチェスター・ダービーを迎える。因縁渦巻く一戦だけに、指揮官に対して相手サポーターからブーイングが飛ぶのは必至。モウリーニョには我慢が求められそうだが……。
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