「ゴールデンブーツに食い込むのは時間の問題」ベルギー紙が今季6ゴールの鎌田大地を特集

2018年11月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

“ダイチ・カマダ現象”として特集

ズルテ・ワヘレム戦に先発し、試合を振り出しに戻す同点ゴールを決めた鎌田。これで今季6ゴール目となった。 (C)STVV

 11月4日(現地時間)に行なわれたジュピラーリーグ(ベルギー1部)の14節、シント=トロイデン(STVV)対ズルテ・ワヘレム戦は2-1でSTVVが勝利を収めた。STVVとしては4試合ぶりの白星だ。

 この試合に3トップの一角で先発出場した鎌田大地は、1点をリードされたチームを救う同点ゴールを決め、勝利に貢献している。ドイツのフランクフルトから1年間のレンタル移籍で8月31日にSTVVに加入した鎌田は、これで6ゴール目となる。

 ベルギー地元紙の『HBVL』は、そんな鎌田のゴールラッシュを、"遅れてきたトップシューター、ダイチ・カマダ現象"と名付け、インタビューを掲載している。同特集ではドイツとベルギーの違い、チーム事情から息子の誕生まで幅広い話題が掲載されているが、その一部を紹介する。

 同リーグ王者のクラブ・ブルージュ、そしてズルテ・ワヘレムと連続してゴールを積み重ねられている理由を尋ねられると、鎌田はコンビを組む機会が多いヨアン・ボリとのコンビネーションについて言及している。

「Jリーグに在籍していたころ、1シーズンに7ゴール(2016年)を決めたのが個人的な最高記録です。現状は、そうですね、より高い記録を目指せようになっていると感じます。

 もしボリが批判を受けているとしたら、それは不当だと思います。僕がこれまでに得点できたのはボリのおかげです。彼とは攻撃に移った瞬間、お互いの位置を確認しています。ボリがDFを引きつけ、守備陣を阻止してくれるからこそ、僕が何度もゴールできているんです」

 また、同クラブに在籍している遠藤航、冨安健洋が日本代表に選出されていることから、代表を意識しているかという問いかけには、こう応じている。

「日本代表でプレーしたい気持ちはもちろんあります。ですが、あまり期待はしていませんね。今は、僕と同じポジションでプレーする南野(拓実)選手がこれまでの代表戦で素晴らしいプレーを披露していると思います。

 もちろん人生で一度は選ばれてみたいという目標は持っていますが、今はSTVVに集中しています。僕はヨーロッパ、特に4大リーグに向けて自己紹介する気持ちでここに来ました。ここで良いプレーをするために全力を注ぐつもりです」

 視線の先にあるのはあくまでトップリーグ。同紙は「ゴールデンブーツ(得点ランキング)上位に食い込むのは時間の問題だろう」と評している。

 STVVは11月10日(現地時間)、アウェーでオイペンと対戦する。同クラブに所属する豊川雄太との日本人ストライカー対決は実現するだろうか。
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