U-19日本、サウジに歯が立たず0-2で準決勝敗退…アジア連覇を逃す

2018年11月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半の2失点が重くのしかかり…

後半開始から出場した久保は個の能力の高さを見せたが、ゴールを奪うまでには至らなかった。写真:佐藤博之

 インドネシアで開催されているU-19アジア選手権は11月1日、準決勝の日本対サウジアラビアが行なわれ、日本が0-2で敗戦。アジア連覇を狙った若きサムライの挑戦は、準決勝で幕を閉じた。
 
 安部裕葵がクラブ事情により帰国し、藤本寛也が怪我で戦線を離脱した日本は、準々決勝のインドネシア戦から先発9名を入れ替え、3-4-3の布陣で臨んだ。日本のスタメンは、GK若原智哉、DFは三國ケネディエブス、瀬古歩夢、橋岡大樹の3バック。中盤は左から、荻原拓也、山田康太、伊藤洋輝、石原広教と並び、3トップには田川亨介を頂点に、左に滝裕太、右に原大智が入った。
 
 日本は3バックでボールを回しながら、3トップや中盤の両翼が相手ディフェンスラインの裏を突いてチャンスをうかがう。守備では、サウジアラビアのスピードあるFWに背後を取られる場面もあったが、最後のところで身体を張って決定機は作らせない。
 
 しかし、次第にサウジアラビアの攻撃に対して後手に回るようになり、迎えた29分。カウンターで日本の左サイドを突破され、相手FWアラン・マールのクロスをGK若原がファンブルして先制点を許してしまう。続く32分にも左サイドを破られ、最後は低いクロスから決定的なシュートを打たれるも、これは枠を外れて難を逃れた。
 
 その後も左サイドを何度も崩されてピンチを迎え、ついに前半のアディショナルタイムにも追加点を献上。リズムを掴めないまま、0-2で前半を終了した。
 
 日本は後半開始から三國と田川に代えて久保建英と宮代大聖を投入し、4-4-2に布陣を変更して逆転を狙いに行く。
 
 後がない日本は前線から積極的にプレスをかけていたが、後半も5分を過ぎるとサウジアラビアが落ち着きを取り戻し、前半同様に押し込まれ始めた。カウンターを狙おうにも切り替えが遅く、セカンドボールも拾えない。58分には中央をスルーパスで割られ、アブドゥルリダに決定的なシュートを打たれた。
 
 日本は59分、セットプレーからこの日、2本目のシュートを放つ。久保のクロスがファーサイドに流れ、反応した橋岡が右足で狙った。だが、このシュートをは枠を外れる、さらに、60分にはCKのチャンスを得るが、DFにクリアされてゴールならず。66分には宮代からのパスを受けた久保が、エリア内に侵入してシュートを放つも上に逸れた。
 
 70分に原を下げて斉藤光毅を投入した日本は、久保と宮代に2トップを組ませ、カウンターで1点を狙う。とはいえ、前半から相手にボールを回されて選手たちの疲労は色濃く、足が次第に止まり始め、攻撃はもちろんプレスの鋭さも失っていく。
 
 それでも78分にはスローインを受けた久保がひとりで持ち込んで角度のないところからシュート。その後も久保が起点になって攻撃を組み立て、サウジゴールに迫った。
 
 しかし、ついにゴールが奪えないまま試合終了の笛が鳴る。日本は前半に奪われた2点が重くのしかかり、0-2で準決勝敗退。2大会連続のアジア制覇はならなかった。
 
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