「多くの人の心に父がいたことに感動している」 急逝したレスター会長の息子が世界に向けて感謝

2018年11月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

今週末のカーディフ戦は予定通りに開催と発表。

最愛の父との突然の別れに悲しみながらも、副会長のアイヤワット氏(サングランスの男性)は世界中のサッカーファンに感謝を伝えた。(C)Getty Images

 もちろん、まだ悲しみは癒えていないだろう。だが、レスターのアイヤワット・スリバッダナプラバ副会長は、急逝した父の遺志を引き継ごうと前を見ている。

 アイヤワット氏の父ヴィチャイ氏は、10月27日のウェストハム戦後、スタジアムを離陸したヘリコプターが墜落して死亡した。

 2010年にレスターを買収し、2016年のプレミアリーグで「奇跡の優勝」を成し遂げたオーナーを襲った突然の悲劇。レスターはもちろん、世界のサッカー界がヴィチャイ氏の訃報に悲しみ、遺族やクラブへの連帯を表明している。
 
 クラブ公式サイトによると、息子のアイヤワット氏は10月31日、「大変なサポートに、心の底から感謝したい」とコメント。関係当局にも謝意を表したうえで、「世界中の多くの人にとって、父がいかに重要な人だったかが分かり、多くの人の心に父がいたことに感動している」と述べた。

「これほど素晴らしい父がいたことを、とても誇らしく思う。私は引き継いでいくべき非常に大きなレガシーとミッションを受け取った。それを実践していくつもりだ」

「その実現に必要なサポートもしていただけると分かっている。みなさんのメッセージと温かい言葉に感謝している」

 さらに、アイヤワット氏は「父にはずっと"強くあれ"と教わってきた。そして、家族を大切にしろと。彼はファミリーを愛した。レスター・シティをファミリーにした。彼が築いたレスター・シティというファミリーが、これほど悲しい時に互いを支えていることを、何よりも誇らしく思う」と続けた。

「父は私に今後へのレガシーを残した。彼の大きなビジョンと夢を続けるために、私はできる限りのことを尽くす」

 レスターは先日、11月3日のプレミアリーグ11節カーディフ戦を予定通りに開催すると発表した。アイヤワット氏のもと、チームは前進する。
 

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