日本人で唯一、長谷部誠がランクイン! ドイツ専門誌がまとめるブンデス序盤戦の個人評価は?

2018年11月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

1位には好調ヘルタ・ベルリンの守護神。

開幕当初はスタメン落ちが続いたが、プレーでアラン・ヒュッター新監督の信頼を掴んだ長谷部。いまやフランクフルトの浮沈を握る存在だ。(C) Getty Images

 ドイツ・ブンデスリーガは、先週末の試合を終え第9節が終了した。首位は6勝3分けで無敗をキープしているドルトムント。バイエルンは勝点2差で2位で、昨シーズン2位のシャルケは15位と出遅れた。

 絶対王者バイエルンの躓きなど、いくつかの波乱もあった今シーズンのブンデスリーガ。では、現時点(8~10月)で、最も良いプレーをしているのは一体どの選手だろうか? ドイツのサッカー専門誌『Kicker』の平均採点で振り返っていこう。

 栄えある1位に輝いたのは、ヘルタ・ベルリンの守護神ルネ・ヤルステイン(ヘルタ・ベルリン)だ。ノルウェー代表の正GKは、来シーズンの欧州行きを視野に入れる6位と好調を維持するのチームを最後尾で支えている。開幕節のニュルンベルク戦では、83分にPKを阻止し、チームの幸先良いスタートに大きく貢献した。

 そんなベテランGKに続く2位にランクインするのが、首位を走るドルトムントの守護神ロマン・ビュルキ。ペナルティーエリア内でのセーブ数がリーグ2位の「20」という好成績が示す通り、抜群の反応でピンチを脱し、無敗で首位を走るチームの最後の砦となっている。

 3位は、空中戦に絶対的な強さを持つ、フランクフルトのフランス人ストライカー、セバスティアン・アレだ。ここまで6ゴールはリーグ3位タイで、5アシストに至ってはリーグ1位タイと目に見える結果も残し、190cmの長身を武器に最前線で制空権を握っている。
 
 同じく3位には、アレと並びアシストランクのトップに立つ、2000年代生まれの選手として初めてイングランド代表に選出されて話題となったジェイドン・サンチョ(ドルトムント)とフライブルクの絶対的守護神、アレクサンダー・シュボロフ(フライブルク)が並んだ。
 
 早くも2敗を喫するなど、絶対王者らしくない戦いぶりが続いたバイエルンからは、ベスト20内に司令塔のチアゴ・アルカンタラが15位に入ったのみとやや寂しい結果に。

 また、日本人選手では、スリーバックの中央で今シーズンも熟練のプレーを見せ、チームに少なくない貢献をしている長谷部誠がランクイン。並み居る猛者たちを押さえ、見事に13位に入ったことは称賛に値する。

『Kicker』の平均採点トップ20は以下の通り。
(9節終了時点。数字が低いほど高評価で、1が最高評価、6が最低評価)

1位 ルネ・ヤルステイン(ヘルタ・ベルリン/GK) 2.25
2位 ロマン・ビュルキ(ドルトムント/GK) 2.33
3位 セバスティアン・アレ(フランクフルト/FW) 2.50
   ジェイドン・サンチョ(ドルトムント/MF) 2.50
   アレクサンダー・シュボロフ(フライブルク/GK) 2.50
6位 ペテル・グラーチ(RBライプツィヒ/GK) 2.56
7位 エミル・フォシュベリ(RBライプツィヒ/FW) 2.58
8位 カーン・カステールス(ヴォルフスブルク/GK) 2.63
   アラサンヌ・プレア(ボルシアMG/FW) 2.63
10位 ヨナス・ホフマン(ボルシアMG/MF) 2.69
11位 ルカ・ヨビッチ(フランクフルト/FW) 2.70
12位 マルコ・ロイス(ドルトムント/MF) 2.72
13位 長谷部誠(フランフルト/MF) 2.75
   ケビン・カンプル(RBライプツィヒ/MF) 2.75
   チアゴ・アルカンタラ(バイエルン/MF) 2.75
   アクセル・ヴィツェル(ドルトムント/MF) 2.75
17位 ミヒャエル・エッサー(ハノーファー/GK) 2.78
   トルガン・アザール(ボルシアMG/FW) 2.78
   ヤン・ゾマー(ボルシアMG/GK) 2.78
20位 ニコ・シュルツ(ホッフェンハイム/MF) 2.79

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