「また彼の気まぐれだ。責められるべきはロペテギではない!」 元マドリー会長が現首脳陣を痛烈批判!

2018年10月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

C・ロナウド放出についても「歴史的過ち」と不満を露に。

2006年から2009年1月までマドリーの会長を務めたカルデロン氏は、ロペテギを解任を決めたクラブの判断を強く批判している。(C)Getty Images

 レアル・マドリーは10月29日、ジュレン・ロペテギ監督の解任を正式に発表した。

 直近の公式戦7試合の戦績は1勝1分け5敗。クラシコでは宿敵バルセロナに1-5の大敗を喫し、ラ・リーガでは9位とまさかの順位で低迷。いずれも、世界を代表する名門クラブとしては許されない数字だ。

 だからだろうか。マドリーの解任発表は、ワールドカップ(W杯)開幕直前というタイミングでスペイン代表から引き抜いてまで迎え入れた指揮官に対するものとは思えないほど辛辣だった。

「戦力と結果があまりにも不釣り合いすぎた」
 
 スペイン紙『Marca』によると、これに対してロペテギは、スペインの通信社『EFE』を通じた声明で、「本日のマドリー取締役会の決定を受け、私にチャンスを与えてくれたことをクラブに感謝したい」と謝意を表した。

「選手たちの奮闘と仕事ぶり、クラブの全従業員の良い対応にも感謝している。そしてもちろん、励ましてくれたファンにも感謝している」

 ロペテギは「今後のシーズンの最善」を願い、別れの言葉を締めくくっている。

 両者の声明の違いは議論を呼ぶところだ。英衛星放送「Sky Sports」によると、元マドリー会長のラモン・カルデロン氏は、「不幸なことにまたもや会長の気まぐれだ」と、フロレンティーノ・ペレス会長を批判した。

「彼らはワールドカップ開幕の2日前にロペテギと契約し、スペイン代表にダメージを与え、そして今度は解任だ。問題だよ。責められるべきはロペテギではないと思う」

 さらにカルデロン氏は、「クリスチアーノ・ロナウドを放出したのは歴史的な過ちだ。マドリーはいま、その代償を払っている」と、かつて自身も獲得に携わった大エースを手放したことにも不満を露にしている。

 いずれにしても、マドリーは開幕からわずか2か月で監督交代に踏み切った。Bチームを率いていたサンチャゴ・ソラーリ監督を暫定代行としたマドリーは、今後巻き返すことができるのだろうか。
 

次ページ【動画】ロペテギ解任を受けて、街のマドリーファンの反応は?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事