「26歩、時間は9秒、ボルトの100mのタイムより遅い…」ポグバの“独特すぎるPK”を英メディアが分析!

2018年10月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

モウリーニョは注文を付けつつも、その気概に賛辞!

かなりの助走を取ったうえ、ゆっくりと歩を進めてPKを蹴り込んだポグバ。そのスタイルを英メディアは“ネタ”にしている。 (C) Getty Images

 現地時間10月28日、マンチェスター・ユナイテッドは、オールド・トラフォードで行なわれたプレミアリーグ第10節、エバートンとの一戦で2-1と勝利した。

 エバートンが77分に得点を決めて追い上げるなど、終盤まで目が離せない展開となった試合で、終了後も物議を醸しているのは、ユナイテッドのフランス代表MFポール・ポグバのPKだ。

 27分にアントニー・マルシアルが得たPKで自ら志願してキッカーを務めたポグバは、スタジアムの緊張感も高まるなか、その場で足踏みをしてから、ゆっくり、ゆっくりと歩を進めて、異様な時間をかけてシュートしたのだ。

 一度はエバートンの守護神ジョーダン・ピックフォードに止められたものの、こぼれ球を自ら押し込んで今シーズンのプレミアリーグ3点目をゲットした。ただ、そのあまりにも遅すぎるPKは、英メディアの"ネタ"にされてしまっている。

 ポグバのPKを分析した英公共放送「BBC」によれば、フランス代表MFが助走に要した歩数は26歩、時間にして9秒以上も費やしたとし、「100mを走るウサイン・ボルトよりも遅い」と報じた。

 さらに同メディアは、ポグバが今シーズンにキッカーを務めたエバートン戦を含む5本のPKのうち、実に4本で15歩以上(17、8、18、23、26歩)の助走をとっているというデータも伝えている。

 こうした指摘にポグバは、「僕はいつもゴールキーパーをいかに不安定にさせるかを考えているんだ。今回はラッキーだった。もしも、彼らにステップを読まれるようになったらやり方を変えなきゃいけないね」と語っている。

 そんな教え子のキックに指揮官のジョゼ・モウリーニョも注文があるようだ。次のように指摘した。

「やり方を変える必要があるだろう。相手GKは彼の助走について熟知している。だから相手GKは、蹴るまで全く動かない。彼はそのことを学ぶ必要があるね」

 しかし、モウリーニョはメディアのように遅すぎることを執拗に問いただすことはなく、「私が最も重要視しているのは、また蹴りたいというポグバの意欲だ。その気持ちをも変えさせたいとは思っていない。彼を信じようではないか」と賛辞を贈っている。

 今後、今回のPK失敗を受けた指揮官からの注文にポグバは応じるのか? フランス代表MFのPKの蹴り方に注目したいところだ。
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