「あなたはサッカーを変えた」「レスターの魂だった…」岡崎慎司らレスター戦士が会長の突然の訃報に悲痛

2018年10月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

岡崎は英文でも会長への想いを綴る。

2016年にプレミアリーグを制した際の一枚。この奇跡の瞬間は、ヴィチャイ会長の尽力なしでは成し遂げられなかった。 (C) Getty Images

 10月28日、レスターは前夜に起きたヘリコプター墜落事故でオーナーのヴィチャイ・スリヴァッタナプラバ氏が亡くなったことを公式に発表した。

 2010年にレスターを買収し、2016年にプレミアリーグで「奇跡の優勝」を成し遂げたオーナーの突然の訃報に、チームが大きなショックを受けているのは言うまでもない。

 そのひとり、日本代表FWの岡崎慎司もツイッターで、「未だに信じられません。レスターというチームにとっても、僕にとっても尊敬出来る存在でした。本当に感謝しています。僕たちはあなたを、そしてあなたと過ごした日々を一生忘れません」と悲しんだ。

 岡崎は英語での声明でも、「会長が亡くなったと聞いて深く悲しんでいる。昨夜のことに対する悲しみは言葉で言い表せられない。僕たちはずっと彼のことを忘れない」と述べている。

「ここレスターで彼と出会えたのは光栄だった。クラブにとっても、僕にとっても、本当に偉大な人だった。僕らみんなが彼のことを恋しく思う」

 また、守護神のキャスパー・シュマイケルはSNSで「信じられない。本当に打ちひしがれている。昨日見たことが信じられない。現実とは思えない!」と綴ると、ヴィチャイ氏がクラブのみならず、レスターの街のためにも貢献してきたことを強調して、「あなたのような人には会ったことがない。この上なくハードワークし、献身的、情熱的で、やさしく、寛大だった」としてさらに恩人への想いを記した。

「僕は常にあなたをリーダーとして、父親として、人として、尊敬してきた。あなたはサッカーを変えた。レスターだけでなく世界のあらゆるスポーツファンに、不可能なことも可能なのだという希望を与えてくれたんだ! それができた人は多くない。

 あなたは僕に不可能なことはないと感じさせてくれた。あなたとあなたの家族がいなければ、僕らが一緒に成し遂げてきたことのすべては実現しなかった。あなたは僕に、空想でしか起きない経験をさせてくれたんだ。

 ただ、なにより誇らしいのは、あなたのビジョンの一部でいられたことだ。このクラブと街はファミリーで、それはあなたのおかげだ。だから永遠に感謝する。ドレッシングルームであなたにもう会えないと思うと心が引き裂かれそうだ。あなたの人生の小さな一部でいられることができたのは特権であり、光栄だ」

 チームキャプテンのウェズ・モーガンも、「打ちひしがれている」と、ヴィチャイ氏への想いを綴っている。

「レスターの全員から愛され、称賛され、僕が個人的にだれよりも尊敬してきた人だ。彼のご遺族、そしてこの悲劇の犠牲者のご遺族たちのことを想い、祈る」

 そして、エースストライカーのジェイミー・ヴァーディーは、「言葉が見つからない…あなたは僕にとってレジェンドであり、素晴らしい人だった。レスターの魂だった。僕と家族、僕らのクラブのためにしてきてくれたすべてのことに感謝している。本当にさみしい。安らかに」と感謝を記しつつも、やはり突然すぎる別れを惜しんだ。
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