「世界は偉大なる人を失った」ヘリコプター墜落事故でレスター会長が死去…クラブが声明を発表

2018年10月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

奇跡の優勝の立役者。

その情熱とサッカー愛でレスターをメジャーチームへと押し上げたヴィチャイ会長。別れはあまりに突然に…。 (C) Getty Images

 現地時間10月28日未明、レスターはクラブの公式サイトを通じ、タイ人オーナーのヴィチャイ・スリヴァッタナプラバ氏(60歳)が亡くなったことをアナウンスした。

 そのショッキングなニュースが舞い込んだのは、突然のことだった。現地27日に行なわれたプレミアリーグ第10節レスター対ウェストハムの試合後、会場となったキングパワー・スタジアムの駐車場に同会長の所有するヘリコプターが墜落。その後、機体は炎上し、同乗者5名が帰らぬ人となった。

 事故発生当時は、情報が錯そうし、誰がヘリコプターに乗っていたかが不明で、クラブも「我々は警察や救急隊と協力し、キングパワー・スタジアムで起きた大事故の収拾にあたっている。この件に関しては、さらなる情報が分かり次第、更新する」としていたが、その中にヘリコプターの所有者であったヴィチャイ会長がいたのだ。

 タイの免税店を経営する「キングパワー」のCEOであったヴィチャイ氏は、2010年にレスターを買収し、翌年2月に同氏がクラブの会長に就任。そのサッカーに対する熱心な姿勢と惜しみのない投資を受け、チームは2015-16シーズンにあの"奇跡のプレミアリーグ制覇"を成し遂げていた。

 そんなクラブの歴史を作った偉人を失ったレスターは、次のような声明を発表した。

「世界は偉大なる人を失った。彼は優しく、そして寛大だった。その人生は彼が家族に捧げた愛と、成功に導いた人々への愛で定義されていた。そしてレスターは彼のリーダーシップの下で家族となっていた。我々は彼の死を悲しんでいる。今は家族として、彼の遺産でもあるクラブへのビジョンと追及を維持する」

 なお、レスターは同時に10月31日に開催を予定していたリーグカップ4回戦のサウサンプトン戦の延期も発表している。
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