「ハードな負け方」「まだ10月。解任については…」クラシコ大敗でロペテギが“進退問題”を語る

2018年10月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ハードな敗戦」と肩を落としたロペテギだが…。

苦しい状況下にあるなか、宿敵バルサに大敗を喫したマドリー。試合後、指揮官のロペテギはその責任を激しく問われた。 (C) Getty Images

 現地時間10月28日にカンプ・ノウで行なわれたラ・リーガ第10節、バルセロナ対レアル・マドリーの"エル・クラシコ"は、ホームチームが5-1と圧勝した。

 今シーズン、大不振に陥っているマドリーは、後半開始とともに布陣を3-5-2に変更してリスクを犯した攻めの布陣で臨み、50分にマルセロのゴールで一矢報いた。だが、試合を通してバルサに主導権を握られ、おまけにクラシコで約8年ぶりに5失点……。敵地で恥ずべき敗戦といっても過言ではない黒星を喫した。

 戦前からその去就について厳しく追及されてきたマドリーの指揮官ジュレン・ロペテギは試合後、まず今回の大敗の意味を口にした。

「バルセロナの本拠地であまりにもハードな結果だと思う。相手が良かった前半から流れを一転させるチャンスがあったと私は思う。我々にはそれくらいに多くのチャンスと良いプレーがあった。ただ、スアレスが3点目を決めたところで不幸にも我々の抱いた希望は幻想へと変わった。今日の結果は受け入れなければいけない」

 そして、自身が解任されるかどうかについて記者に問われたロペテギは、「まだ10月だし、私は強い信念を持っている。残りのシーズンでひっくり返して、このグループを束ねることも可能だと思っている」と強調したうえで、「私は進退についての決断は下さない。そして、このチームを最後まできっちりと育て上げたいと思っている」と、続投への意欲を示した。

 そして最後にロペテギは、「スポーツにおける責任は常にコーチに降りかかるものだ。このフットボールという世界での仕事がどういうものかは理解している」とコメント。さらにリーグタイトル獲得への希望も口にした。

「ただ、我々はみんなで勝利を分かち合い、みんなで敗戦の悔しさを味わう。そうした戦いを経て、シーズン終了後に何かを祝えることを確信している。みんなで助け合う必要がある。そのためには各々がチームの為に主張を重ねなければいけないんだ」

 注目される去就について、自ら"主張"したロペテギ。果たして、今シーズンからその任についた52歳のスペイン人指揮官は、今後も銀河系軍団を指揮できるのだろうか?
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