レスター会長のヘリコプターが墜落! 死傷者などは不明…事故現場では号泣する選手も

2018年10月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

名物オーナーにまさかの事態…

常に現場に足を運び、チームをサポートし続ける熱心な姿勢が、選手やファンから愛されたヴィチャイ会長。今は彼の無事を祈るのみだ。 (C) Getty Images

 衝撃的なニュースが舞い込んできた。

 現地時間10月27日、レスターのタイ人オーナーであるヴィチャイ・スリヴァッタナプラバ氏が所有するヘリコプターが墜落。英公共放送「BBC」によれば、搭乗者は明らかになっていないが、同オーナーが乗っていた可能性を否定する情報は出ていない。

 同メディアによれば、事故が起きたのは、同日に行なわれたプレミアリーグ第10節レスター対ウェストハムの試合後。会場となったキングパワー・スタジアムの駐車場に墜落し、その後、機体は炎上したという。

 地元レスターシャー警察は、「我々はスタジアムの近くで起きた事故の収拾に努めている。救急隊も駆けつけて対応している」と声明を発表した。

 また、墜落する瞬間を目撃していたという「Sky Sports」のロブ・ドーセット記者は、「試合後の午後8時30分、レスターのオーナーが所有するヘリコプターは、スタジアム内から離陸した数秒後にコントロールを失い、駐車場に墜落した」とレポートしている。

 気になるのは、ヘリコプターに乗っていたのが誰かということだが、所有者であるヴィチャイ氏は、ホームゲームのあとでセンターサークルからヘリコプターに登場し、自宅のあるロンドンに戻ることが多いという。

 レスターは事故発生の数時間後にスポークスマンを通して、「我々は警察や救急隊と協力し、キングパワー・スタジアムで起きた大事故の収拾にあたっている。この件に関しては、さらなる情報が分かり次第、更新する」と声明を出している。

「Sky Sports」は、「試合会場にヴィチャイ氏がいたことを確認している」としたうえで、同氏の4人の子どもの一人で、レスターの副会長を務めるアイヤワット・スリヴァッダナプラバ氏とフットボールディレクターのジョン・ルドキン氏は「不在だった」と報じた。

 さらに、事故現場に駆け付けたレスターの守護神キャスパー・シュマイケルが、その場で号泣していたことも伝えている。

 タイ人の実業家であるヴィチャイ氏が会長を務めるキングパワー社は、2010年にレスターを買収し、翌年2月に同氏がクラブの会長に就任。その熱心な姿勢と惜しみのない投資を受け、チームは2015-16シーズンに"奇跡"のプレミアリーグ制覇を成し遂げた。

 いまだ死傷者などの情報は発表されていないため、ヴィチャイ氏の安否が気になるところだが、今は無事であることを祈るしかない。

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