堂安律は存在感を示したが…最下位フローニンヘン、首位PSVに善戦も追加点を奪えず敗北

2018年10月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

少ないチャンスをものにするための精度に課題

オランダ代表のヨリト・ヘンドリクスとの競り合いでも、ボールを失わない強さを示した堂安。何度もチャンスを演出したが、フィニッシュの精度を欠いた。 (C)Getty Images

 10月27日(現地時間)、エールディビジ(オランダ1部)第10節で、フローニンヘンはホームにPSVを迎えた。

 奇しくも最下位と首位の対決で、ここまでわずか1勝のフローニンヘンは9戦全勝のPSVに対し、守備を意識して試合に入った。

 堂安律は先発出場を果たし、4-4-2のトップ下、またはダイヤモンド型の右サイドハーフでプレー。前線のマテオ・カッシエラとヤニク・ポールとともに数少ないチャンスをものにすべく奮闘する。21分にはカッシエラ、堂安と渡り、ポールがシュートを放つが、クロスバーの上に外れる。

 そして40分、CKのチャンスでジェフリー・ヒャボトがPSVのダニエル・シュワーブにペナルティ―エリア内で倒され、PKを獲得。これをサメル・メミシャビッチがきっちり決めて、フローニンヘンがリードを奪った。

 しかし、このまま終わるかと思われたアディショナルタイム、PSVはデンゼル・ドゥムフリースの右からのグラウンダーパスに、ドニエル・マレンが合わせてゴールに流し込み、1-1として後半へ折り返した。

 ピッチ気温が3℃とかなり冷え込むなか、PSVはルーク・デヨングの高さを活かしたプレーで敵陣に攻め込むが、GKセルジオ・パットの好セーブなどに阻まれる。

 対するフローニンヘンは58分、ポールが頭でそらしたボールを堂安が拾ってペナルティーエリアへ走り込み、DF3人を背負いながら、振り向きざまに右足でシュート。惜しくもポスト右に外れたが、囲まれてもボールを奪わない強さなど、堂安は首位チーム相手にも存在感を示した。

 その後、フローニンヘンはカシエッラのヘッドなどでゴールに迫るが、精度を欠いてネットを揺らせず。逆にPSVの猛攻を受け、87分にドゥムフリースのゴールで勝ち越されてしまい、残り時間で選手交代などの手を打ったが、追いつくことはできなかった。

 だが、リーグ戦9試合で失点わずか3のPSVからゴールを奪い、若い選手たちを中心に豊富な運動量で相手を苦しめたホームチームのプレーに、サポーターは拍手を送っていた。

 リーグ順位は、10連勝したPSVが早くも首位を独走、一方のフローニンヘンは最下位(18位)に沈んだままとなっている。

 フローニンヘンは次節、11月2日(現地時間)にアウェーでエクセルシオールと対戦する。3節以来の勝利を手にできるだろうか。
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