【ルヴァン杯|湘南】中学時代から12年間を過ごす…秋元陽太は古巣・横浜との大一番に何を想う?

2018年10月27日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

「横浜での経験が今の自分に繋がっているので感謝しかない」(秋元)

チームのピンチを度々救ってきた秋元。決勝でも古巣相手にビックセーブを見せられるか注目だ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 クラブ史上初めてルヴァンカップの決勝へ勝ち上がった湘南。グループステージから様々な選手が活躍し、この大舞台に挑む権利を得た。そうしたチームにおいて、いかなる時も最後尾からチームメイトを支えてきたGKがいる。背番号1を背負う秋元陽太だ。
 
 試合前日の26日に行なわれた合同会見では目の前に置かれたトロフィーを見て、「試合になれば遠くに感じると思う」と、当然ながらまずはゲームに集中して入る構えだが、一方で「どれだけ近づけるかは自分たちのサッカーができるかにかかっている。そのためにいい準備ができているので、明日がすごく楽しみです」とファイナルが待ち遠しい様子も見せていた。
 
 勝利を掴めば、クラブにとって初のルヴァンカップ制覇となる。それだけに一言では言い表せない高揚感があっても不思議ではないが、秋元にとってはモチベーションが上がる理由がもうひとつある。それが古巣・横浜との対戦だ。
 
 秋元は中学時代から横浜でプレーしてきた。高校時代もユースに所属し、2006年にトップ昇格。出場機会を得られず11年に愛媛へ移籍したが、「本当にジュニアユースからトップまで12年間お世話になりました」と古巣への想いは強い。当時お世話になった松永成立GKコーチや1学年上の飯倉大樹などが現在も所属しており、守護神として生きる術を学んだ先輩たちとの対戦に期すものがある。
 
 過去に横浜とは何度も対戦してきたが、決勝の舞台で相まみえるのはやはり特別だ。
「その時は結果を出せなかったですけど、その経験が今の自分につながっているので感謝しかない。決勝の舞台で戦えることは嬉しいです」

 お世話になった人たちに恩返しをするべく、秋元は確固たる決意を持ってファイナルのピッチに立つ。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
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