【ルヴァン杯|湘南】かつての本拠地で決勝に挑む岡本拓也。勝利のカギは山中亮輔封じ!

2018年10月26日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

「相手の左サイドは間違いなくポイント」(岡本)

浦和育ちの岡本が埼玉スタジアムで山中封じを果たせるか。勝負のカギを握るマッチアップになるはずだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 27日のルヴァンカップ決勝で顔を合わせる湘南と横浜。ともに攻撃力を売りにするアグレッシブなスタイルが身上だ。実際に4月21日のJ1・9節では壮絶な打ち合いを演じ、4-4のドロー。明日のファイナルでは、多くのゴールが生まれる展開になっても、なんら不思議ではないだろう。

 Jリーグのなかでも明確なスタイルを持つクラブ同士の対戦。初優勝が懸かる湘南としては相手の攻撃力を封じながら、自分たちの良さを出したい。そこでキーマンになりそうなのが、右ウイングバックの岡本拓也である。なぜならば、対面には横浜のビルドアップでキーマンとなる左SBの山中亮輔が控えているからだ。
 
 中に絞ってゲームを作るなど、多種多彩な役割を担える男をいかに封じるか。26日の前日練習後、岡本に話を聞くと、やはり警戒すべきは左サイドであると明かした。
 
「相手の左サイドは間違いなくポイント。その攻撃を僕と(右CBの)山根で抑えて、さらにそこから前に出ていく。僕らのストロングポイントを出していくことが大事になる」
 
 相手の動きを止め、高い位置を取らせなければ、自身が攻め上がる余裕も生まれる。そうした意味で岡本のプレーは相手の攻撃を止めるうえで重要な要素となる。
 
 重要な任務を担う岡本だが、簡単にやられるつもりはない。ましてや、かつてのホーム埼玉スタジアム2002が舞台。無様なプレーは見せられないだけに、気持ちも人一倍入っている。
 
「ベルマーレの一員としてルヴァンカップ決勝の舞台に立つことは想像していなかったですけど、本当にピッチに立ってどんな感情になるのか楽しみですね」
 
 浦和からレンタル移籍中の男は、横浜のストロングポイントを封じ、成長した姿を見せられるか。チームが初優勝を成し遂げるうえで、岡本の働きは欠かせない。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

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