【ルヴァン杯|湘南】初の決勝を前に気負いなし! 指揮官と守護神が考える初優勝へのポイント

2018年10月26日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

「普段通りのものを出して勝てるチームが優勝に相応しい」(曺監督)

曺監督は平常心が大切と説く。超満員が予想されるファイナルの舞台でいつも通りの戦いが出来るか注目だ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 ルヴァンカップの決勝を明日に控えた10月26日。ファイナルの舞台となる埼玉スタジアム2002で共同記者会見が行なわれ、湘南側は曺貴裁監督と秋元陽太、横浜側からはアンジェ・ポステコグルー監督と扇原貴宏が登壇した。
 
 その場で曺貴裁監督は大一番への意気込みを聞かれると、初の決勝の舞台を待ちわびる心境を明かした。
「明日はクラブとして初めてのルヴァンカップ決勝ということで、リーグ戦と並行して戦ってきましたが、選手たちは楽しみにしている。何より横浜F・マリノスさんは伝統があり、J1、Jリーグ、日本を引っ張ってきた。そのクラブとここで戦えるのは選手冥利に尽きる」
 
 J2で2度優勝を経験しているとはいえ、ルヴァンカップの決勝は未体験。実際にピッチへ立たなければ分からない点も多い。指揮官も決戦の舞台を「タイトルを獲ったことがないので、よく分からない」と未知のものと捉えている。だからこそ、ファイナルを戦ううえで重要になるのは平常心だろう。
 
「当たり前ですけど、2チームだけがファイナリストになれる。普段、スタッフや選手がどういうことをやっている。それが映し出されるのは決勝戦。普段通りのものを出して勝てるチームが優勝に相応しい」(曺貴裁監督)

 その考えについて守護神の秋元も同調する。「曺さんが言ったように普段通りのプレーがどれだけ出来るかが大事。決勝戦は観客が多くなってコーチングも届かなくなるので、いつも練習でやっているコミュニケーションを出せて、なおかつ自分たちのストロングポイントを出せれば勝てる」と、今までの積み重ねをいかに出せるかが勝負のポイントになるとした。
 
 果たして、明日の決勝はいかなる結末が待っているのか。「われわれは良い服を着てサッカーをするのかではなく、普段着でマリノスさんに対抗して勝てるかに拘ってきた。その気持ちで戦いたい」とは曺監督の言葉だ。走力を前面に押し出し、球際では全力で戦う。湘南は自分たちのサッカーで初の頂を目指す。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
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