長谷部誠、酒井宏樹ともにフル出場も明暗分かれる…プレミアの2ビッグクラブは全勝維持!【EL第3節】

2018年10月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

チェルシーはロフタス=チークがハットトリック!

フランクフルトの公式戦5連勝に貢献した長谷部(左)。酒井(右)は負傷明けでフル出場を果たすも、マルセイユは厳しい状況に追い込まれた。 (C) Getty Images

 10月25日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第3節の24試合が、欧州各国で行なわれた。
 
 まず日本人選手では、スタメン入りを果たしたのはフランクフルトの長谷部誠とマルセイユの酒井宏樹。ともにグループHに属しているが、チームは前者が2-0でアポロン・リマソルを下したのに対し、後者はラツィオに0-2で敗れている。
 
 先週末のブンデスリーガではデュッセルドルフを7-1で下すなど好調のフランクフルトは、同試合5得点のヨビッチらをこのホームゲームで温存したが、キプロスのチーム相手に優勢を維持。13分にアレのラストパスを受けたコスティッチがシュート、相手GKの後逸によって先制ゴールを奪う。
 
 さらに32分、エヌディカの左からのクロスをアレがダイナミックなヘディングシュートで合わせて追加点。その後、ゴールは生まれなかったものの、マルセイユは20本以上のシュートを浴びせた。
 
 長谷部は定位置となった3バックの中央で守備をコントロールしながら、的確にポジションを上下に移動させ、相手の攻撃を防いで枠内シュートを1本に抑えるなど、チームの3連勝に貢献している。
 
 一方、ここまで未勝利(1分け1敗)のマルセイユは、本拠地ヴェロドロームでの一戦、開始10分でCKからワラセのヘディングシュートでラツィオに先制ゴールを奪われ、序盤から苦戦を余儀なくされる。
 
 反撃に転じ、幾度も敵陣に攻め入っていくも、ラツィオの守備ブロックを崩し切れず、シュートは遠めのものが多くなる。サンソンがカットインから際どいシュートを放つなど、惜しい場面もあったが、それ以上にラツィオのカウンターでピンチを迎える数の方が多かった。
 
 内転筋の負傷で欠場も噂された酒井宏樹は、こちらも定位置の右SBで先発出場。マルセイユでの公式戦100試合目という節目の一戦、守備で奮闘した彼は後半、53分に相手DFラインの裏に抜け出して決定的なラストパスを入れるも、ジェルマンのシュートはクロスバーを越えてしまった。
 
 後半も、マルセイユはボールポゼッションでは相手を上回るもゴールには結びつけられず、逆に59分、ラツィオのカウンターを許し、インモービレのパスを受けたカイセドに2点目のゴールを奪われる。酒井は懸命に戻ったものの、シュートは阻止できなかった。
 
 86分にパイエのFKで1点を返し、追撃ムードが高まったマルセイユだったが、4分後、マルシッチに矢のようなシュートをゴール右隅に突き刺されて万事休す。3試合を終えて勝点1止まりとなり、決勝トーナメント進出が非常に厳しくなってきた。
 
 なお、フランクフルトは勝点を9に伸ばし、次節(アウェーでのリマソル戦)で勝てば、グループステージ突破が決まる。
 
 他の日本人では、レッドブル・ザルツブルクの南野拓実はホームでのローゼンボリ戦で82分から交代出場し、短い時間ながら積極的なプレーを披露。チームは3連勝を飾り、グループB首位をキープしている。
 
 アンデルレヒトはグループDでフェネルバフチェにホームで2-2と引き分け、ようやく3戦目にして勝点を獲得したものの、最下位に沈んでいる。森岡亮太は、公式戦3試合連続でのベンチ外だった。
 
 最後にベティスの乾貴士は、ミラン戦でベンチ入りするも出番は最後まで訪れず。チームは敵地サン・シーロで2-1の勝利を飾り、グループFで首位に浮上している。
 
 他のビッグクラブでは、アーセナル(グループE)が敵地でスポルティングに1-0、チェルシー(グループL)がホームでBATEボリソフに3-1と、それぞれ無傷の3連勝。前者は78分にウェルベックが縦パスで抜け出し、決勝ゴールを奪っている。
 
 チェルシーは、ロフタス=チークが大活躍。試合開始から2分でザッパコスタのクロスからダイレクトシュートを叩き込むと、6分後にはCKをニアで合わせて2点目、さらに54分、味方がドリブルで仕掛けてこぼれたボールをゴール右隅に突き刺し、チームの全得点を決めてみせた。
 
 ELグループステージは半分を終了したが、全勝チームは上記の4チームの他、グループAのチューリヒ、Dのディナモ・ザグレブ。チューリヒはトーナメント進出に王手をかけている。
 
 3節のリターンマッチとなる次節は、11月8日に全24試合が行なわれる。
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