「我々にアドバンテージはない!」メッシ不在もCL快勝のバルサ、指揮官は“伝統の一戦”に照準

2018年10月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「レオ不在で一歩前進!」

メッシの代役として決勝ゴールを挙げたラフィーニャ(右)の活躍もあり、強敵インテルを撃破したバルサ。週末のクラシコに向けて準備は万端だ。 (C) Getty Images

 10月24日、バルセロナはチャンピオンズ・リーグ(CL)でインテルにホームで2-0と勝利。公式戦3連勝を飾ったエルネスト・バルベルデ監督のチームは、決勝トーナメント進出にまた一歩前進した。

 今月21日のセビージャ戦(ラ・リーガ9節)で、右腕を骨折した大黒柱リオネル・メッシの離脱後初めての試合で、公式戦7連勝と好調だったインテルに完封勝ちを収めた意味は大きい。試合後、バルベルデも「今日の試合がレオ不在で一歩前進につながったのは確かだ」と手ごたえをうかがわせた。

「メッシの不在は感じているが、私は勝ちながら感じたい。今日は重要なチームとの対戦だったが、相手にプレーをさせずに、この結果だ。大事な試合だったから、我々は満足している。メッシ不在に見事に応えた」

 この日、メッシの代役を務めたラフィーニャは、古巣を相手に決勝点をマークし、見事期待に応えた。一方で、ウスマンヌ・デンベレは出場機会がなかったが、バルベルデは、「これは誰かに対する何かのメッセージではない」と、デンベレに"落第"の烙印を押したわけではないと強調している。

「それは間違えた解釈というものだ。彼はチームにおけるもうひとりの選手というだけで、プレーする時もあれば、別の選手がプレーする時もある。それ以外、特に言うことはないね」

 完璧な内容での勝利を挙げたバルセロナは28日に行なわれるレアル・マドリーとの"エル・クラシコ"に臨む。マドリーはCLのプルゼニ戦で白星こそ挙げたものの、現在リーグ戦で5位に沈んで危機的な状況が続き、指揮官ジュレン・ロペテギの解任も噂されている。

 今シーズン初対決となる今節は舞台がカンプ・ノウであることも考えれば、バルサが有利とみられるのも当然だ。だが、バルベルデは、「マドリーはより危険になるだろう。ジュレン・ロペテギ監督のチームは、自分たちの力を示そうとここに来るはずだ。私はこの状況を信じてはいない」と、警戒を緩めない。

「非常にエキサイティングな試合になるだろう。自分たちにアドバンテージがあるとは思わない。今日と同じような団結とチームスピリットで続けなければいけない」

 手負いの"白い巨人"を迎え撃つバルサだが、油断はない。その歴史を辿れば、クラシコは何があるか分からない大一番。その結果に注目したい。
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