酒井高徳と伊藤達哉の新たなボスは昨年度のドイツ最優秀監督!! すでにレギュラー確定の選手は!?

2018年10月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「道は険しいが、チャンスは十分にある」

有能な新監督の到来で、ハンブルクは安定感を身につけることができるか。また、ティッツ監督の下で高評価を受けていた酒井と伊藤の起用法はどうなる!? ※写真はクラブ公式サイトより

 ブンデスリーガ2部のハンブルクは10月23日、クリスティアン・ティッツ監督を解任し、後任としてハネス・ヴォルフを招聘したことを発表した。
 
 クラブ史上初の2部リーグで今シーズンを迎えた名門クラブは、開幕戦で0-3の大敗。守備に大きな問題を抱え、また決定力も不足したチームは10節を終えた時点で5勝3分け2敗の5位という成績で、とりわけホームでは2勝2分け2敗、直近3試合ではいずれも無得点に終わり、ファンからの不満も高まっていた。
 
 そして、「掲げている目標が達成できない危険性が高まった」(ラルフ・ベッカーSD)という理由で、クラブは監督交代を断行。新監督となったヴォルフは就任会見で、以下のように意気込みを語っている。
 
「100パーセントの情熱がある。モチベーションは非常に高く、このチャレンジを楽しみにしている。(1部リーグ復帰への)道は険しいが、チャンスは十分にある」
 
「ハンブルクを率いるのは、素晴らしい仕事だ。是非やりたいと思ったし、思い止まらせるものは何もなかった」
 
 これに対し、ベッカーSDは「ハネスはドイツにおいて、最も優れた才能を持った監督のひとりだ」と称賛し、新たな指揮官に期待を寄せている。
 
 ヴォルフ新監督は2011年からドルトムントのリザーブチームやユースチームを指揮し、2016年に2部へ降格したシュツットガルトの監督に就任。1年目でチームを優勝させ、1部復帰に導いたが、昨シーズンはチームが低迷し、今年1月、タイフン・コルクト監督に取って代わられていた。
 
 それでも、これまでの取り組みや将来性の高さが評価され、2017年度のドイツ最優秀監督に選出されたボーフム生まれの37歳。ユルゲン・クロップ監督から大きな影響を受けており、今夏、リバプールのキャンプに1週間ほど参加したが、「私には自分の考えややり方がある」との言葉通り、独自の指導スタイルを確立している。
 
 さて、新監督が到来したことで、最も注目されるのは彼がどのようなスタイルを採り、誰を起用するかということだ。ハノーファーでは、浅野拓磨(現ハノーファー)や細貝萌(現柏レイソル)を指導したヴォルフ監督によって、酒井高徳、伊藤達哉の立場がどうなるかが気になるところだ。
 
 しかし新指揮官は、「選手については、彼らと個別に話をするまでは、まだ何も言いたくない」と語るに止まっている。
 
 ただ地元紙『HAMBURGER MORGENPOST』は、ティッツ監督の下では控えだったCFのラゾッガはレギュラーで起用される予定だとしており、「彼のことは何年も前からよく知っている。どのチームでも、多くのゴールを決めている」という、ヴォルフ監督によるラゾッガ評も紹介している。
 
 10月27日に行なわれるアウェーでのマクデブルク戦が、新体制での初陣となる。名門ゆえ、すぐに結果を残すことが求められるなかで、ハンブルクはいかなる陣容で、いかなるサッカーで、そしていかなる結果を残すだろうか。
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