「99%、今季がラスト」 名手シャビが語った自身のキャリア、ACL制覇への意気込み、そして古巣と戦友への想い

2018年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

メッシ不在のCLバルサ対インテル戦にも言及

99パーセント・ラストとなるシーズンで、シャビはどれだけタイトルを勝ち取れるか!? ちなみに国内リーグ(カタール・スターズリーグ)では、アル・サッドは7試合を終え、首位アル・ドゥハイルから勝点2差の2位。 (C) Getty Images

 バルセロナとスペイン代表で数々の栄光を手にしたシャビは、2015年にカタールのアル・サッドに加入。チームは今シーズン、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で準決勝まで駒を進めている。

 第1戦ではホームでイランのペルセポリスに0-1で敗れたアル・サッドは、10月23日(日本時間24日0時試合開始)に第2戦を迎えるが、シャビは決戦を前にイタリア紙『Corriere dello Sport(コッリエーレ・デッロ・スポルト)』に対して意気込みを語っている。

「第1戦は落としてしまったが、まだ終わっていないし、リターンマッチに集中したい。是非、アジア王者になりたいね。優勝トロフィーを掲げ、そして12月にはクラブワールドカップに出場したい」

 現在38歳の彼についてはここ数年、その去就が常に注目されている。コッリエーレ紙の「ACLで優勝できなくても、プレーするのは今シーズンが最後か?」という質問に対して、シャビは以下のように答えた。

「99パーセントの確率で、僕にとってラストシーズンになる。間もなく39歳(誕生日は1月25日)。疲れるのが当然だし、そろそろ違う道に進む必要がある。僕はコーチになることを考えており、今年の5月にはUEFAの指導者ライセンスも取得したんだ。今はまだ、サヨナラを言う時じゃないけど、この先、何をするかははっきりしているよ」

 さて、イタリア紙がシャビに取材したのは、彼の愛する古巣であるバルサが、24日にチャンピオンズ・リーグでインテルと対戦するからでもある。

 両チームの対決は2009-10シーズン以来。このシーズンに3度目の欧州制覇を成し遂げるインテルは、準決勝でバルセロナと対戦し、サン・シーロで3-1と先勝してカンプ・ノウに乗り込み、0-1と敗れたものの、得失点差で難敵を退けた。

 この時もバルサの一員としてピッチに立ったシャビは、同じ試合展開になることを予想している。

「いずれにせよ、バルサが攻めて、インテルが守る展開になるだろう。そして、インテルはイカルディやペリシッチらによって反撃するというかたちになると思う。僕のかつての仲間たちは、今回も試合を支配してインテルを苦しめるだろう。無傷でカンプ・ノウから帰るのは簡単なことじゃないよ」

 しかし、バルサは今回、大黒柱のメッシを肘の骨折で欠くことになる。インテルのスパレッティ監督はこれを「大きなアドバンテージ」と語っているが、シャビはどう考えているだろうか?

「そりゃあ、相手にとってはとてつもなく大きなアドバンテージだよ。メッシは世界で最高の選手なんだ。彼はどんな時でも、違いを生み出せる唯一の存在だ。(C・ロナウドと比べても? というコッリエーレ紙の質問に対して)イエス! 疑いようがない。僕にとって彼は、世界で、いや歴史においても最強の選手だ」

 自身が臨むACL、そして古巣のCLと、シャビにとっては重要な一戦がこの両日で続くが、果たして結果やいかに!?
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