「僕らは彼とともに死ぬ」大不振のマドリー。S・ラモスら選手たちはロペテギとの心中を宣言!

2018年10月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

33年ぶりにクラブワースト記録も更新!

主将のS・ラモスを中心にロペテギ体制への忠誠心を示しているマドリーの面々。はたして、チームは再浮上することができるのだろうか? (C) Getty Images

"エル・ブランコ(白い巨人の意)"が、苦しんでいる。

 現地時間10月20日に行なわれたラ・リーガ第9節で、リーグ7位につけていた格下のレバンテと対戦したレアル・マドリーは、2-1でよもやの敗戦を喫したのだ。

 直近4試合が1分け3敗と惨憺たる結果をふまえ、勝利に向けて並々ならぬ闘志を燃やしていたマドリーの面々だったが、この日も本拠地サンチャゴ・ベルナベウで、2点を先行される苦しい展開に。

 さらにクリスチアーノ・ロナウドがいなくなった攻撃陣は、72分にマルセロのゴールで仕返したものの、連続無得点時間480分というクラブ歴代ワースト記録を1985年以来、33年ぶりに更新する体たらく……。結局、レバンテに足下をすくわれる結果となった。

 この敗戦によって5位に転落したマドリー。28日に行なわれる宿敵バルサとのクラシコに向けてかなり厳しい情勢に置かれ、ジュレン・ロペテギ政権は崩壊が叫ばれ、一部のスペイン・メディアの報道では、ロペテギを更迭し、現在、フリーとなっている元チェルシー指揮官のアントニオ・コンテを招聘する動きが水面下で進行していることが報じられている。

 そんな歴史的な大不振に選手たちは何を思うのか? 「監督に関する決定を下すのはあくまで上だ。選手たちじゃない」と言い放った主将のセルヒオ・ラモスは、「この最悪の状況を変える唯一の方法は一丸となることだ」と続けている。

「マドリーにとって、到底、受け入れることのできない最悪の状況だ。3ポイントが奪えていないからだ。ただ、今日は魂を示せた。ロペテギはモチベーションに溢れており、確信がある。僕らは信じなければならない。彼は最初に信じるべき人であり、一丸となる必要がある。キャプテンの立場から言わせてもらえば、ロペテギは選手たちの支持を得ているよ」

 チーム一丸を訴えた主将に同調するかのように、現体制を支持したのは、スペイン代表MFのダニ・セバジョスだ。ロペテギの下で出場機会を得ている22歳は、より強い言葉で団結を訴えている。

「僕らがこういう負けを続けることは許されない。決断を下すのは自分じゃないけど、ロペテギを信じている。僕らは皆、彼とともに死ぬ」

 強い団結を示しているマドリーは、はたして、この苦境を打破できるのか? 次節に開催されるバルセロナとのクラシコは、文字通りの大一番となりそうだ。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事