バルサ、首位攻防戦で4発快勝! 1G1Aのメッシは右肘負傷でクラシコ出場に暗雲

2018年10月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

守護神テア・シュテーゲンもビッグプレーを連発。

16分、接触プレーで倒れる際におかしな手のつきかたをしたメッシは、右肘を負傷して前半のうちに交代。クラシコへの出場が危ぶまれる。(C)Getty Images

 現地時間10月20日に実施されたラ・リーガ第9節、バルセロナ対セビージャの首位攻防戦は4‐2でホームのバルセロナが勝利。リーガ・トップの座に返り咲いた。

 あっという間の先制ゴールだった。2分、ネウソン・セメドが内に切れ込み、クロスではなくバルサらしいショートパスで崩しにかかる。ボールは、ルイス・スアレス、リオネル・メッシを経由して逆サイドのコウチーニョへ。メッシのパスをダイレクトで蹴り込んだブラジル代表アタッカーのシュートは、確実にゴール右隅をとらえた。

 追加点はその10分後、決めたのはメッシだ。スアレスがセンターサークル内で振り向きざまに右サイドにスルーパス。走り込んだメッシは左足のアウトサイドでチョン、チョン、チョン、チョンと4つの細かいタッチを入れながらゴール正面に持ち込むと、豪快に左足を振り抜く。鋭い弾道の一撃は、左のサイドネットに突き刺さった。
 
 61分には、守護神マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが魅せた。セビージャの右サイドをドリブルで駆け上がったヘスス・ナバスのクロスを、ゴール前のアンドレ・シウバがフリーでヘッド。この絶対絶命のピンチを、精いっぱい伸ばした右手一本で防ぐと、そのこぼれ球に反応したフランコ・バスケスの股下を狙ったシュートも身を挺してブロックしたのだ。

 この守護神のビッグプレーに応えるように、その2分後、バルサは勝利を決定づける3点目を奪う。ドリブルでエリア内に進入したスアレスがセビージャGKトマシュ・ヴァツリークに倒されて獲得したPKを、みずから落ち着いて決めた。

 3トップが1点ずつを奪い、終了間際にはイバン・ラキティッチにもゴールが生まれたバルサ。79分にパブロ・サラビア、アディショナルタイムにルイス・ムリエルのゴールを浴びたものの、4-2の勝利を飾り、見事首位奪還に成功した。

 とはいえ、今後に向けて気になるのが26分に負傷交代したメッシの状態だ。16分、メッシはバスケスと接触して倒れる際に右肘を負傷。10分近くピッチ横で治療を続けたものの、結局ピッチには戻れなかった。

 痛めた箇所は右肘内側側副靭帯。今後の診断の結果次第では、24日に予定されているチャンピオンズ・リーグのインテル戦、28日のクラシコ(レアル・マドリー戦)ともに欠場する可能性がある。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事