「強く言える。ビッグクラブに行けと」。長友が若手に突きつけた注文

2018年10月17日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

インテルでの実績がある長友だからこその言葉

若手に大きな刺激を受けた長友。写真:サッカーダイジェスト

 長友佑都はピッチの上で掴んでいた。「日本代表、久しぶりに強いな」という手応えを。埼玉スタジアムでウルグアイを4-3と破ったあと、このベテランDFは希望に満ち溢れていた。
 
「南アフリカのワールドカップが終わってザッケローニ監督になってからアジアカップで優勝した、あの1~2年の日本代表の勢いを見ているかのようです。やっていてワクワクしましたね。これ、強くなるわと」
 
 ただ、その希望的観測にも、ひとつの条件がある。日本がもっと強くなるためにも、「彼らがもっとレベルの高いクラブに行ってほしいな」と。これは、中島翔哉、南野拓実、堂安律をはじめとした若手選手に向けられたある種の檄である。
 
「もっとレベルの高い選手たちとやることによって見えてくるものがある。技術的なことだけじゃなくて、精神的な部分もそう。ビッグクラブで勝たないといけない、そういう厳しいサポーターの下で、メディアの下で勝負するということを彼らには経験してもらいたい」
 
 それは、長友自身がセリエAの名門インテルでプレーした実績があるからこその言葉だった。
 
「僕は凄い選手たちを見てきたし、凄い選手と戦ってきましたからね。だから、そこは強く言える。ビッグクラブに行けと。チャンスがあるなら行ってほしい」
 
 一方で、長友はテクニカルで強気な若手選手に「おっさんはついていくので必死」ともコメント。自分自身も奮い立たせている。
 
「俺は身体を張らないと。それができないと呼ばれないからね。(若手に)あの技術、巧さを見せつけられると、俺は身体を張れなかったら『次はないな』と思って、だから今日は熱い気持ちでプレーしました。危機感だらけですよ。クラブで試合に出られなかったり、パフォーマンスが悪かったら、『長友さよなら』になるような感じですからね。そうならないように必死でやりますよ」
 
 若手の模範となるべく、ウルグアイ戦で刺激をもらった長友もまた、高みを目指して邁進する。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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