「普通ならハーフタイムに選手を殺していた」 スペイン、“無敗記録”がストップ! 指揮官はチームの不出来に不満

2018年10月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

スペインのホーム無敗記録が38で途切れる。

監督就任3戦目にして手痛い黒星を喫したL・エンリケ。ここから1か月でどう立て直すのか、注目だ。(C)Getty Images

 スペインは10月15日、UEFAネーションズ・リーグ(NL)のリーグAグループ4で、イングランドにホームで2-3と敗れた。

 前半だけで3点のビハインドを背負ったスペインは、後半にパコ・アルカセルが1点を返し、終了間際にセルヒオ・ラモスのゴールで1点差まで詰め寄ったが、追いつくには至らなかった。

 UEFAによると、スペインがホームでの公式戦を落としたのは2003年6月以来のこと。連続無敗記録に38試合でピリオドが打たれた。

 スペイン代表のルイス・エンリケ監督は、「前半はとても悪かった。それは認めなければいけない。プレスが遅れ、先制点でやられた。個々のミスも多かったね」と反省した。(スペイン紙『Marca』より)
 
 一方でL・エンリケ監督は、「おかしな言い方だが、ハーフタイムの私は素晴らしかった。普通だったら選手たちを殺していてもおかしくなかった」とコメント。選手交代などのショック療法に頼らず、後半の反撃につなげたとも述べている。

「私は彼らを交代させず、偉大なチームでも苦しむものだと言って、彼らを鼓舞して強くした」

「このチームの姿勢なら、蹴りを入れたり、批判したり、(前半だけで)3人を交代させたりする必要はないと分かっていたんだ」

 ただし、何を言ったのか問われると、L・エンリケ監督は「私には何も修正できない。主役は選手たちだ」と答えるにとどまった。

「どの監督にもそれぞれのやり方がある。ただ、(後半の追い上げは)選手たちの功績だよ」

 ネーションズ・リーグ開幕から2連勝していたスペインだが、この日の黒星で決勝トーナメント進出を確定させることはできなかった。L・エンリケ監督は「ワールドカップのセミファイナリストが2チームもいるグループだ。簡単ではないよ」と語り、11月15日に敵地で実施されるクロアチア戦に向けて意気込んだ。

「まだ我々は自力で決めることができる。クロアチアで勝たなければいけない」
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