「より強いバイエルンに生まれ変わるために」ヴェンゲルが現役監督にアドバイス。”職場復帰”は冬ごろ?日本も候補に?

2018年10月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

フットボール界のレジェンドが選ぶ次の職場は?

UEFAの監督勉強会や「THE BEST」の表彰パーティーなど、休暇中はあらゆる場所に顔を出しているヴェンゲル。日本も職場として候補に挙がっているのかもしれない。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガ(ドイツ1部)の前王者バイエルンは、代表ウィーク中断前の第6節、ボルシアMGと対戦して0-3で敗れた。ここまで4戦勝利なし、リーグ順位も6位と低迷している。

 独メディアは、バイエルンに危機的な状況を招いた大きな理由のひとつに、ニコ・コバチ監督の存在があると指摘。「彼は選手たちからリスペクトされていない」「選手起用に疑問が残る」など批判する報道が相次いでいる。

 バイエルンは昨シーズン、UEFAチャンピオンズ・リーグ(CL)グループステージの開催中に、カルロ・アンチェロッティ監督が辞任している。これにはウリ・ヘーネス会長へ選手たちが直訴したことが大きくかかわっていたという噂もある。

 ただし、現時点ではコバチに関して「何があっても彼を支える」とヘーネス会長は明言。また、意外な人物もコバチのフォローに加わった。前アーセナル監督のアーセン・ヴェンゲル氏だ。

 彼はハノーファーで開催されたペア・メルテザッカーの引退試合のために訪独しており、ドイツ紙『BILD』の取材に対して、「バイエルンはコバチ体制を保持するべきだ」と回答している。
 
 その理由はこうだ。

「(バイエルンの不振に)すべてのドイツ人と同じように驚きはするが、心配はしていない。彼らは復調するだろう。バイエルンは悪いフェーズにあるだけで、私はコバチが監督である体制を維持していくことでクラブは再建され、より強いバイエルンが誕生すると思っている。

 監督という立場は非常にストレスが多い。大切なのは、選手たちとはもちろんのこと、スタッフとの連帯だ。ドイツにはとても若い指導者がいる。それを育成する施設もある。だからこそ、指導者は物事がうまくいかなくなったとき、自分の仕事を円滑に進めるためのスタッフ、支援者を見つけることが、うまくいく秘けつとなる」

 そして話は、ヴェンゲル氏の現場復帰にも及んだ。約22年間アーセナルを率いた経験を持つ彼が次に選ぶ"職場"は、世界中のファンが注目するところだ。

「私はフットボール界から引退した身だ。35年間ノンストップで働いてきた。2~3か月休んだとして、私の健康に悪いことはないだろう。また仕事をスタートさせるとしてもね。今はフリーな身でポジションも定まっていないから、どこへでも行くことができる。どこへでもだ、日本にだって…。

 代表チームも仕事場に当てはまるかって? まあそうだろう。ただ、そうなると毎週末に薬が必要になるね」

 現在68歳。ヴェンゲルの次なる舞台は一体どこなのだろうか。『BILD』は「冬には決まる見通しなのでは」と締めくくっている。
 
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