【ルヴァン杯】秋元陽太が語ったPK戦の舞台裏。分岐点となったのは梅崎の失敗!?

2018年10月15日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

13080人の後押しは秋元にとって何よりも力になった

PKを止める機会こそなかったが、秋元はボールに触れる場面もあり、最後まで高い集中力を維持していた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[ルヴァンカップ準決勝・第2戦]湘南 2(5PK4)2 柏/10月14日/BMWス
 
 秋元陽太が明かすPK戦の舞台裏。勝利を掴んだ要因は梅崎の涙とサポーターの大声援にあり
 
 湘南はルヴァンカップの準決勝第2戦で柏を下し、クラブ史上初の決勝進出を決めた。1-1のタイスコアで90分を終し、2戦合計で2-2。延長戦では互いに1点を取り合ったが、決着はつかない。勝負の行方はPK戦に委ねられた。
 
 先行の湘南は3本目のキッカー・梅崎司がPKを外したが、相手のミスにも助けられて勝利を掴んだ。
 
 まさに激闘を制してのクラブ史上初のルヴァンカップ決勝進出。そんな一戦を秋元陽太が冷静に振り返ると、PK戦の舞台裏を明かしてくれた。
 
 一進一退の攻防が続く展開で、平常心を保てた要因について真っ先に出てきたのは、意外にも梅崎のPK失敗だった。
 
「梅さんが外したことで僕は冷静にやれた。梅さんは凄く泣いていましたけど、それを気にしないでプレーできました。あの梅さんの1本で自分は落ち着いてプレーができたので、逆に梅さんに感謝したい」
 
 秋元はPKを止める機会こそなかった。だが、逆に集中力が増し、異様な緊張感が漂うピッチで最後まで冷静に立ち振る舞う要因となった。
 
 そして、自身のモチベーションが高まる理由として挙げたのはサポーターの存在だ。この日、ホームのSHONAN BMWスタジアム平塚に詰めかけた観衆は13080人。とりわけ、ゴール裏には座る場所がないほどの人が集まっていた。今回のPK戦では湘南側のゴールが採用されたため、蹴る側からすれば、相当のプレッシャーが懸かっていたのは想像に容易い。
 
 秋元がゴールを守る度に"秋元コール"が起こり、勝負が決した6本目・柏の山崎亮平が枠を外した際にはチャントが「秋元陽太」に変わり、スタジアムのボルテージは最高潮に達した。
 
 背中にひしひしと感じた大声援。そのバックアップに対して、秋元はサポーターに感謝の想いを伝えた。
 
「もちろんすごく聞こえていました。サポーターのためにも決勝にいかないとだめだなと思いましたし、今日も背中を押してくれた」
 
 全員の力で制したセミファイナル。その裏には秋元の言葉通り、先輩の失敗でより一層冷静になり、目に見えない力があったのは確かだ。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
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