「ウルグアイが強いのは理解しているけど…」原口元気が提言する重要テーマは?

2018年10月15日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「相手どうこうではない」

パナマ戦で先発した原口。反省を踏まえて、ウルグアイ戦に意気込んでいる。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 森保一監督率いる日本代表が10月14日、埼玉県内でウルグアイ戦(16日)に向けたトレーニングを開始。練習後に取材に応じた原口元気が、ウルグアイ戦のテーマを語った。

 ウルグアイはFIFAランキング5位。バルセロナのルイス・スアレスは、右膝の負傷などで今回は帯同しなかったが、エディンソン・カバーニ(パリSG)、ディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリー)らを擁する強豪国だ。しかし、原口は特別に意識することはない。

「相手どうこうではない。もちろんウルグアイが強いのは理解しているし、良い相手ということは分かっている。でも、まずは今俺らがやっていることをどれだけ表現できるか、だと思うので。

 もちろん勝ちにいくけど、それよりも今やっていることをなるべく表現することのほうが大事じゃないかなと。それが形になればいいし、ならないんだったら、試合中から工夫はしなきゃいけない。森保さんが言っているように、臨機応変さだったり、試合中に自分たちでどうしていこう、というのが大事になってくる。それはワールドカップで戦っている時もそうだったし。そういう対応力というのは、どんどん出していかないといけない」
 
 原口が提言するのが、「対応力」。とりわけ強調したのが、崩しの部分だ。

 パナマ戦では左サイドハーフで先発した原口は、「合いそうで合わないシーンが何個かあった。それが1本、2本入るだけで、バイタルエリアを攻略できる」と振り返る一方で、たしかな手応えも掴んでいる。

「縦パスはもちろん入れた時の関わり方とクオリティは、ひとつのテーマ。最初のダイレクトのパスが1本スパンと決まれば、すごく理想的な形ができるシーンもあった」

 現在はパナマ戦の反省を活かしながら、ウルグアイ攻略に向けて、連係を深めている段階だ。

「練習してきたことがパッと試合で出るというのは、浦和でも経験してきた。今やっている練習でも、試合で出ればいいなと思いながら取り組んでいる。もちろん難しい課題を出されて、それにトライしているんだけど、それが勝手に出るようになってくる。そうなると、なかなか相手は捕まえにくくなるだろうし、ただ単にサイドの1対1で勝負だけじゃなくて、いろんなことができるチームになってくるんじゃないかなと」

 理想は、選手自らが状況判断して、崩していく、型にはまらないサッカー。ウルグアイ戦では、どこまで体現できるだろうか。注目したい。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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