「自分の人生を犠牲にしなければ…」ヴェンゲルがアンリ“監督”へキャリア成功の秘訣をアドバイス

2018年10月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

監督の先達としてアドバイスを

アーセナル時代には師弟関係を築き、クラブの一時代を作ったのが、ヴェンゲル(左)とアンリ(右)だ。 (C) Getty Images

 現地時間10月13日、レオナルド・ジャルディム監督を解任したモナコは、OBであった元フランス代表FWティエリ・アンリを後任に招聘したことを発表した。

 アンリは、現役時代にモナコのユースで育ち、トップチームで頭角を現した。その後、アーセナルで大活躍し、引退後は英衛星放送「Sky Sports」で解説者を務める傍ら、アーセナルのユースやベルギー代表のアシスタントコーチを務め、指導者として経験を積んできた。

 19年ぶりにクラブに舞い戻るアンリの手腕には、大きな注目が集まっている。それはモナコで指揮を執り、若かりし頃のアンリを引き立てた"恩師"ヴェンゲルも同じようだ。

「Sky Sports」によると、ヴェンゲルは、「良い選択だ。彼はとても信頼できる」と、モナコがアンリを監督に選んだことを評価した。

「彼はとてもインテリジェントで、サッカーを分かっている。この高いレベルの選手たちの多くと同じように、彼にはすべての要素が備わっているんだ。もちろん、いつだって、正しい姿勢と少しの幸運は必要だけどね」

 ただ、アンリがトップチームの指揮官を務めるのが初めてであることも事実だ。それはユースのチームを率いることとも、アシスタントコーチを務めるのとも重みが違う。アーセナルというビッグクラブで22年に渡って指揮を執ってきたヴェンゲルは、「多くの犠牲を払わなければいけない」と、アンリに待つ道も険しいと見解を述べ、アドバイスを送った。

「基本的には、自分の人生のすべてを犠牲にしなければいけないんだ」

 果たして、アンリは、リーグ・アンで18位と低迷するモナコを復活させられるのか。注目の初陣は20日、敵地でのストラスブール戦だ。
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